世界各地で問題となっているPFAS汚染問題を追った『ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう』劇場公開決定

沖縄から世界へ――水をめぐる見えざる闇に立ち向かう女性たちの声を追ったドキュメンタリー映画『ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう』が、2025年7月26日(土)より沖縄・桜坂劇場にて先行公開、8月16日(土)よりポレポレ東中野ほか全国で順次公開されることが決定。あわせて、キービジュアル、場面写真も解禁された。

監督は『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』で高い評価を得た平良いずみ。最新作では、発がん性や健康被害が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」による汚染問題を5年にわたり取材。9年前に沖縄で発覚した水道水へのPFAS混入を契機に、子どもたちを守るために声を上げはじめた女性たち――“ウナイ”(沖縄の言葉で「女性たち」)の姿を、国内外の実例とともに描き出す。

予告編では、汚染に気づいた母たちが「他のお母さんにも知らせなきゃ」と立ち上がり、街頭で訴える姿や、PFASの影響で揺れる社会の様子が印象的に切り取られている。無力感と怒り、そして希望が交錯するリアルな表情が観る者の胸を打つ。

キービジュアルには「水が、あぶないー」のコピーとともに、蛇口からこぼれる水滴の中に映画のワンシーンが凝縮されており、水の大切さと汚染の危機を象徴する印象的な一枚に仕上がっている。

本作では、2024年6月にイタリア・ヴェネト州で起きた三菱商事の元関連会社役員への有罪判決にも触れ、グローバルなPFAS問題と日本国内の対応との差にも迫る。監督自身の「私は、執念深い」という言葉から始まるこの映画は、母として、記者として、そして女性としての強い信念が込められた一本だ。

▼PFASとは
有機フッ素化合物の総称。水や油をはじく特性をいかし焦げ付かないフライパンや防水スプレー、半導体、泡消火剤などあらゆる生活用品に使われてきた。PFASの中でもPFOSやPFOAなどは、発がん性など人体への有害性が指摘され、世界では毒性を重く見て規制が進む。

■映画情報

タイトル:ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう
公開日:2025年7月26日(土)より沖縄・桜坂劇場にて先行公開、8月16日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開
監督:平良いずみ
出演:PFAS汚染に立ち向かう女性たちほか
音楽:半野喜弘
構成:渡邊修一
製作:GODOM沖縄
配給:太秦
上映時間:106分
©2025 GODOM 沖縄