ジミー・ペイジも絶賛した、奇跡と感動のドキュメンタリー映画『MR. JIMMY ミスター・ジミー レッド・ツェッペリンに全てを捧げた男』が、2025年1月10日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルが披露された。
「僕自身はもともと無いからね。ジミー・ペイジのギターを弾いて来ただけだから」個性を“封印”し、“再現芸術”を‟異様”なまでに追求し続けた日本人サラリーマンギタリストが世界を席巻する。
ロック史に燦然と輝くスーパーバンド、レッド・ツェッペリン。そこで数々の名演を残してきたレジェンドギタリスト、ジミー・ペイジ。そのプレイは世界中のギター少年を一瞬にして虜にしてしまう。その一瞬のトキメキに、永遠に取りつかれ、ペイジになりきる事をライフワークとする日本人、ジミー桜井をご存じだろうか。ギタープレイは勿論の事、アクション、衣装、機材、その全てを完璧に再現し“リバイバル”する。ツェッペリンのレコードに初めて出会った高校時代から、サラリーマンの傍ら30年以上も、その再現を極限まで、ひたすら追求し続ける毎日。同じ曲でもライブ毎に全く異なるアレンジ、フレーズを奏でるレッド・ツェッペリン。膨大な海賊版音源を頼りに、その日毎のフレーズ、そしてその瞬間のステージに宿るケミストリーまでをも完璧に再現させてしまう、異様なまでの探求心は、常軌を逸している。
その活動はいつしかジミー・ペイジ本人の耳に入り、遂には来日時に桜井のライブにお忍びで訪れ、ペイジ本人が大絶賛、正式に“公認”してしまうという“奇跡”を起こす。そこから桜井の人生は一気に動き出す。渡米を決意、本場のトリビュートバンドに加入、怒涛のライブ活動を開始。しかし、そこに待ち受けていたのは、言葉の壁、過酷を極めるツアー、メンバーとの軋轢…。かつては単なるツェッペリンファンだったアマチュアギタリストが、“オリジナリティ”を封印し、ひたすら“再現”を“表現”する“再現芸術”で、本場のオーディエンスを熱狂させてしまう。好きな事をとことん追求し続けた事で、人生が一変してしまった、ちょっと奇妙なサクセスストーリー。極限まで細部に拘る日本人の誇るべき“気質”が世界を席巻する瞬間を捉えた、胸躍る傑作ドキュメンタリーだ。
『MR. JIMMY ミスター・ジミー レッド・ツェッペリンに全てを捧げた男』
2025年1月10日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・製作・編集:ピーター・マイケル・ダウド
出演:ジミー桜井
配給:アルバトロス・フィルム
【ストーリー】 雪に閉ざされた新潟県十日町で、ティーンエイジャーの桜井昭夫はヘッドフォンとレッド・ツェッペリンのレコードの山に埋もれ自室に駆け込み、自分だけの世界に没入していた。その後、東京に移り住んだ昭夫は、昼は着物のセールスマンとして働き、夜はジミー・ペイジのギター・テクニックと人格を身につけた「Mr. Jimmy」ジミー・桜井となった。35年間、昭夫は東京の小さなクラブでツェッペリンのビンテージ・コンサートを一音一音再現してきたが、ある夜“本物”のジミー・ペイジが演奏会場に現れる。それにより彼の人生は永遠に変わることになった。ペイジの喝采に触発された昭夫は、“サラリーマン”としての仕事を辞め、家族を置いてロサンゼルスに移住しコピーバンド“Led Zepagain”に加入する。やがてバンドメンバーとの方向性違いで衝突することになり、彼が思い描いた理想のアメリカと現実が交錯する。
©One Two Three Films