2019年に公開され異例の大ヒットを記録したフィンランド映画『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』の続編となる『ヘヴィ・トリップⅡ/俺たち北欧メタル危機一発!』が、12月20日より公開されることが決定した。
2019年12月27日、数カ月後に世界が一変することをまだ誰も知らなかったあの日。映画ファンからも映画業界からもノーマークだった一本の映画が「後悔するなら、クソを漏らせ!」のキャッチコピーと共に劇場公開された。12年間、ライブすらしたことのないフィンランドのド田舎メタルコピーバンドが、史上最高の、初のオリジナル楽曲を生み出し、ノルウェー最大のメタルフェスに参加すべしと奮闘する珍道中を描いた物語だ。公開されるや奇跡の連日満席、上映後の拍手喝采。誰もが予想だにしなかった大ヒットとSNSを中心に大きな話題となったフィンランド発の爆笑メタルコメディ映画、それが『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』。観客の中には出演者のコスプレをする者が続出し、人々は彼らを“ヘヴィ・トリッパー”と呼んだ。しかし、その歓喜も陥没、年が明け、世界はコロナ禍へと突入。幸せな時間は長くは続かなかった。
前作の日本初公開から5年の歳月を経て、まさかの続編がよりパワーアップして帰ってきた。主人公たちのバンド「インペイルド・レクタム」の面々がライブの直後に逮捕、拘束される前作のラストシーン。物語はその続き、刑務所から始まる。獄中で超商業主義プロデューサーからドイツで話題のメタルフェス「ヴァッケン・オープン・エア」への出演オファーを受けるも、準備不足とその過剰な商業主義、そして当たり前だが投獄されている事を理由に出演を辞退。しかしロットヴォネン(ギタリスト)の父が病に倒れ、地上げ屋によって実家のトナカイ粉砕場兼彼らのスタジオが消滅の危機に。緊急事態勃発に彼らは脱獄を決意する。と、どこかで聞いたことのある名作『ブルース・ブラザース』と全く似たプロットで、負け犬として生まれながら勝つことを決意した“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”バンド=インペイルド・レクタム(直訳で直腸陥没の意)が復活。だが巨大音楽ビジネスの商業主義に巻き込まれて生じたバンド内の軋轢で、まさに危機一発。それでもヘヴィメタルという音楽が持つ無限の可能性への新たなる挑戦を諦めない。
劇中音楽は前作に続きミカ・ラマサーリ(MORS SUBITA/ETERNAL TEARS OF SORROW/WOLFHEART)。さらにスウェーデンのオカルトロックバンド「YEAR OF THE GOAT」も参戦。そして劇中には、謎の超大電導波デスボイスを操るオリジナルバンド「ブラッドモーター」が新登場。脱獄逃亡する「インペイルド・レクタム」を追うのはこちらも前作に続きマムシのドッケン大佐。再び困難に直面する彼らを待ち受ける運命とは!?
『ヘヴィ・トリップⅡ/俺たち北欧メタル危機一発!』
2024年12月20日(金)よりシネマート新宿ほかにてロードショー
監督・脚本:ユッカ・ヴィドゥグレン ユーソ・ラーティオ
出演:ヨハンネス・ホロパイネン(トゥロ) サムリ・ヤスキーオ(ロットヴォネン) チケ・オハンウェ(オウラ) マックス・オヴァスカ(クシュトラックス)
配給:SPACE SHOWER FILMS
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