記憶を失った女性が不思議な靴に導かれ見る走馬灯とは?『歩女』8月公開!

特殊メイクアーティストの梅沢壮一監督が、妻で女優の黒沢あすかを主演に迎えた『歩女』(読み:あゆめ)が、 8月3日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルが披露された。

本作は、特殊メイクアーティストとして、『ゴールド・ボーイ』、Netflix映画『ゾン100 〜ゾンビになるまでにしたい100のこと』、「岸辺露伴」シリーズなど数々の映画やTVに参加する梅沢壮一監督による最新作。彼が、前作『積むさおり』に続き、妻の黒沢あすかを再び主演に迎えた新感覚サスペンス。

交通事故で記憶の一部がおぼろげになったユリは、不動産屋で働きながら慎ましく暮らしていた。そんなある日、宮内という男が部屋探しにやって来る。その日以来、“靴”に対してなぜか異様な感覚を持ち始めるユリ。そしてついに“それ”は現れた。何かをユリに訴えかけるように不気味に蠢く“靴の生きもの”。その靴に足を通した瞬間、謎の残像や何者かの声が次々にユリの脳裏に浮かび始める。やがてユリはその靴の生きものに導かれるように、自身の過去にまつわるひとつの真実にたどり着く。ホラー、ミステリー、バイオレンスとさまざまなジャンルを横断する作風、まるで生きもののような異形の“靴”の造形は、海外のジャンル映画祭へのノミネート経験が豊富で、高い特殊メイク技術を誇る梅沢監督の真骨頂とも言える。そして、前半の地味な印象から一転、黒沢が後半で見せる切れ味鋭いアクションなど、演技の振れ幅にも注目だ。

ポスタービジュアルは、上下逆さまでどこか収まりのわるい主人公ユリの顔。夜道に佇む姿と歩く姿、なぜか2人いるユリ。そして、過去のことが次々と思い出されるさまを形容する表現であり、時に人が死ぬ間際に見るとされる表現としても使われる“走馬灯”というキーワード。本作の持つ“不穏なムード”が凝縮したデザインとなっている。

■黒沢あすか(ユリ役) コメント
ミステリーな風合いを醸し出す『歩女』。これまでの梅沢作品のホラー色とは違い、あまり感情を荒立てない、ニュートラルなキャラクター作りは、新たなお芝居の感覚でした。ユリは歩き続けてどこへ向かうのか。歩く自分の背中をこれほど見たこともありません。不思議な走馬灯の世界をお楽しみください。

■梅沢壮一(監督) コメント
今作の着想のきっかけは、僕が30年前に描いた落書きでした。立体にしようと描いた靴の化け物。「こいつ結局かたちにしていなかったな」「こいつの使命はなんだろう」そんなことを改めて考えているうちに、“記憶を失った人物の前にトトロの如く現れるいきもの”に辿り着きました。歩こう。歩こう。道を進めば過去は蘇るぞ。消したい過去を実際に消せたらどうなるのか。どこへ誘われるのか。そんな妄想を、主人公の後ろを歩きながら体験してもらえたら嬉しいです。

『歩女』
2024年8月3日(土)より新宿K’s cinemaにて劇場公開
監督・脚本・編集:梅沢壮一
出演:黒沢あすか 石澤美和 川添野愛 橋津宏次郎 もりゆうり ジャガモンド斉藤 詩歩 木村保 清水守蔵 保田ヒロシ 安保匠 三土幸敏
配給:ソイチウム

【ストーリー】 交通事故で記憶の一部がおぼろげになったユリは、不動産屋で働きながら慎ましく暮らしていた。そんなある日、宮内という男が部屋探しにやって来る。その日以来、“靴”に対してなぜか異様な感覚を持ち始めるユリ。そしてついに“それ”は現れた。何かをユリに訴えかけるように不気味に蠢く“靴の生きもの”。その靴に足を通した瞬間、謎の残像や何者かの声が次々にユリの脳裏に浮かび始める。やがてユリはその靴の生きものに導かれるように、自身の過去にまつわるひとつの真実にたどり着く。

©「歩女」ソイチウム