松田美由紀「優作を見たら“カッコイイ”って思ったのが第一印象でした」松田優作生誕75周年記念特集上映トークショー

松田優作生誕75周年記念特集上映「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」が、3月22日より公開中。公開を記念して、3月23日に角川シネマ有楽町にてトークショーが行われ、松田優作の妻で、俳優・写真家の松田美由紀が登壇した。

1973年「太陽にほえろ!」で鮮烈なデビューを飾り、邦画各社で幅広いジャンルの主演作を大ヒットさせた日本を代表するスター・松田優作。生誕75年、没後35年を迎えた現在も、彼の迫力ある演技と強烈な個性は多くのファンを魅了し、「ONE PIECE」の元海軍本部大将クザン通称「青キジ」のモデルとなるなど幅広い分野のカルチャーに影響を与え続けている。

「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」は、初上映となる『蘇える金狼 4Kデジタル修復版』ほか、『野獣死すべし』、『人間の証明 4Kデジタル修復版』、『探偵物語 4Kデジタル修復版』、『ひとごろし』、『嵐が丘』の計6作品をデジタル上映する。

映画上映後、ステージに登場した松田美由紀が「何年も経ってこうやって松田優作をスクリーンで観れるなんて私も嬉しいです。皆さん、ありがとうございます」と、観客に向かってお礼を言ってトークショーがスタート。今回の生誕75周年を記念した特集上映について「スクリーンの中にいる優作が本当の優作なので、スクリーンで観ていただけるのが一番嬉しいです」と喜びの表情を見せた。

優作との出会いについては「『探偵物語』の第1話の撮影で初めて出会いましたが、一目惚れをしてしまって。タラバガニのように足が長くて、こんなに足の長い人には会ったことがないと、ドキッとなって。その瞬間に、この人と何かあるなって思ったんです。渋谷の映画館での撮影でしたが、私が違う映画館に行ってしまって。遅れて合流して皆さんをお待たせしてしまい、ごめんなさいと言ってまわっていた時に、パッと優作を見たら“カッコイイ”って思ったのが第一印象でした」と初対面での印象を振り返り、「遅刻してしまってどうしようと、焦ってドキドキしていたら、皆さんの前でギュッと抱きしめてくれて、バンって背中を叩いて、『よし、いこうか』と言って、テンパっている私を落ち着かせてくれました」と衝撃的な出会いのエピソードを明かした。

優作の自宅での様子を聞くと「彼は本当に裏表がない人で、神経質で大変だなっと思っていました。仕事が入ると別人の様になってしまって、家でも子供がいようが仕事に集中していて、ずっとドキドキしていました。怖いし大変でした。ただ、家でも外でも変わらないので、信用できる人だなっていうのはありましたね」と振り返った。そして「子供たちがあまりにも幼い時にいなくなってしまったので、全く覚えていないんですよね。私だけが覚えていて、それがちょっと悲しいですね」と残念そうに語った。

優作の魅力を多くの人に伝えるため、様々な企画のディレクションを監修してきた松田美由紀。「わたしと優作の関係性は一緒にモノづくりしている感覚です。今もそれが続いている感じですね」と思いを明かし、「本気で生きていく、純粋に生きていくのは難しいことだと思うんです。優作の純粋性が作品の中でピカピカ光っている。だから若い方達が見てもそれを感じてもらえていると思うんです。ずっと優作の魅力を伝え続けて行きたいですね」と改めて、その魅力を伝えた。

最後に「松田家をこれからもよろしくお願いします」と客席に挨拶をして、場内から溢れた温かい拍手とともにイベントは幕を下ろした。

「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」
公開時期:3月22日(金)~4月4日(木)
上映作品:『蘇える金狼 4Kデジタル修復版』『野獣死すべし』『人間の証明 4Kデジタル修復版』『探偵物語 4Kデジタル修復版』『ひとごろし』『嵐が丘』の計6作品
劇場:角川シネマ有楽町
配給:KADOKAWA