IWGP以来の渡辺謙との共演に、窪塚洋介「今回も刑事と不良。20年経っても変わらない…」「TOKYO VICE Season2」舞台挨拶&特別試写会

WOWOWとアメリカのMax(旧HBO Max)による日米共同制作で贈るドラマ・シリーズで、アンセル・エルゴートと渡辺謙が共演する「TOKYO VICE Season2」が、WOWOWにて4月6日より放送・配信される。それに先立ち、3月21日にTOKYO NODE HALLにて舞台挨拶&特別試写会が行われ、アンセル・エルゴート、渡辺謙、菊地凛子、笠松将、窪塚洋介、真矢ミキが登壇した。

日米実力派豪華キャストが撮影以来となるラインナップ。いち早く本作の第1話、第2話を鑑賞する観客のボルテージは冒頭からMAX状態となった。

東京の危険な闇社会へと入り込んで行く明調新聞社会部の新人記者ジェイク・アデルスティーンを演じたアンセル。満面の笑みでダッシュしながらステージに登壇して「今日は来てくれてありがとうございます。豪華なキャストの皆さんと一緒にこのステージに立てて嬉しいです」と流暢な日本語で挨拶し、渡辺とがっちりと握手した。

そんな中、キャスト陣がずらっと並ぶステージ背景の大黒幕がオープンすると、本作の舞台でもある東京の夜景が眼下にお目見え。高層階からの絶景に渡辺は「まるでタイトルバック!このままSeason2が始まるのではないかと思うくらい。そして東京はでかい!色々なところに繁華街が点在して煌びやかなネオンがあって。こんな街は世界になかなかない」とそのスケールに惚れ惚れ。

アメリカ・ニューヨーク出身のアンセルも「東京は本当に最高です!」と大興奮で「ドラマの撮影を通じて東京は僕の第二の故郷になりました。僕の家族もみんな日本が大好きです」とJAPAN愛大爆発。一方、窪塚は「アイ・キャント・フライ!」とあまりの高さに悲鳴を上げていた。

Season1に続きSeason2でも大規模な東京ロケを敢行。アンセルはクッキーを食べるシーンの撮影秘話について「台本には美味しいクッキーと書いてあったけれど…実際はあまり美味しくなかった。ああ、ごめんなさい!」と照れ笑い。ジェイク(アンセル)とは師弟のような親子のような信頼関係で危険なネタに踏み込む警視庁の敏腕刑事・片桐浩人役の渡辺は「Season1の撮影はコロナで大変な時期で和気あいあいとはいかなかったけれど、Season2では色々な制約が取れたのでみんなで冗談を言いながらの楽しい撮影だった」と充実した表情だった。

ジェイクの直属の上司であり、悩みを抱えながら男社会を渡り歩く女性記者・丸山詠美役の菊地は「Season2では色々なスタッフに囲まれての楽しい撮影になりましたが、それでもカメラ前に立つ時には妙な緊張感がありました。それは何度やっても取れなかった。このドラマならではの張り詰めたものがカメラ前にはあった」と回想。ジェイクと反りが合うも、敵か味方かわからない千原会の若きヤクザのリーダー・佐藤彰朗役の笠松は「Season1とは心構えが全く違いました。Season2では責任感が芽生えて、作品を良くしたいという思いでやっていました」と気合をみなぎらせていた。

佐藤が属する千原会の若頭に出所後復帰し、彼の兄貴分となるヤクザ・葉山直希役の窪塚。Season2からの参加となるが「どうも、サミュエル・L・ジャクソンです」と開口一番ギャグをかますなど「TOKYO VICE」チームにすっかり馴染んでいる様子。演じた役柄については「今までやってきた役の中でも自分とは遠いところにいる役。演じることが出来るのか気負いと不安があった」と打ち明けるも、本読みの際に渡辺から「芝居をするな!そのままでお前は葉山だから!」と言われたといい「あんま嬉しくね~な~!と思った思い出があります」とぶっちゃけ。すると渡辺は「葉山はヤバい奴で、こんな奴がいたら半径10メートル以内には近づきたくない。でも演じるのが窪塚洋介だと聞いて…OK!OK!と思った」と適役だと太鼓判を押していた。

そんな窪塚と渡辺はカルト的人気ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(2000年)以来の共演だという。窪塚は「今回も刑事と不良。20年経っても変わらない…」と自虐的にぼやくも、渡辺は「爆発するエネルギーではなくマグマのようなエネルギーに変わっていて、大人になったなと思った。久々にそんな窪塚に会えて嬉しかった」と再会を喜んでいた。

片桐の上司で相棒となる警視・長田紹子を演じる真矢もSeason2から参加組。Season1のファンで、かつ渡辺との共演にプレッシャーを感じていたらしく「撮影の半年以上、謙さんを携帯の待ち受けにしていました。ひるむ自分をそうやって鼓舞していました」とまさかの事実を打ち明け、会場を驚かせていた。

舞台挨拶の終盤には先週3月14日に30歳を迎えたアンセルにバースデーサプライズが。演じたジェイクの写真がデザインされた特製TOKYO VICEバースデーケーキが用意されると「このドラマでは3回誕生日をお祝いしてもらったので嬉しいです」と笑みをこぼして、デコレーションされたイチゴをつまみ食い。

「日本のイチゴは本当に美味しいですね!」と舌つづみを打つと、菊地、笠松、窪塚もつられるように仲良くイチゴをパクリ。全員の笑顔が溢れる中、渡辺は「去年の撮影中にアンセルの母がNYからやって来て一緒に誕生日をお祝いしました。それから1年が経ってSeason2を完成させてまた誕生日を迎えて。アンセルはこれから更なる大きな俳優になっていくだろうと思う」とエールを送り「おめでとう!」と力強く祝福していた。

「TOKYO VICE Season2」
2024年4月6日(土) WOWOWにて放送・配信スタート(全10話)
監督:アラン・プール ジョセフ・クボタ・ラディカ 福永壮志 エヴァ・ソーハウグ
出演:アンセル・エルゴート 渡辺謙 レイチェル・ケラー 菊地凛子 笠松将 窪塚洋介 真矢ミキ

【ストーリー】 明調新聞のアメリカ人記者ジェイク・アデルスティーン(アンセル・エルゴート)はクラブホステスのポリーナ(エラ・ルンプフ)が殺害された事件の裏にヤクザの戸澤(谷田歩)が関与しているとにらみ、刑事の片桐(渡辺謙)と組んで調べを進める。サマンサ(レイチェル・ケラー)は自分のクラブを開店するが千原会からの干渉に悩む。一方腹を刺された千原会の佐藤(笠松将)は無理やり退院し、彼を刺した若いヤクザは戸澤組に接触。ヤクザの世界で何かが動き始めた…。