「どうしても伝えたいことがある」老人が800キロの道を手ぶらで歩き始める『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』6月公開!

原作は世界36ヵ国で刊行され、英国文学最高の賞であるマン・ブッカー賞にノミネート、日本では2014年本屋大賞翻訳小説部門第2位に輝いた傑作小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を、主演・ジム・ブロードベントで映画化した『The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry(原題)』が、邦題『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』として、6月7日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とポスタービジュアルが披露された。

本作の主人公は、定年退職し、平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日、彼の元に1通の手紙が届く。差出人は、かつての同僚・クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。思いがけない突然の手紙に戸惑うハロルドだったが、返事を出そうと家を出て歩き始める。家の近くのポストまで、すぐに戻るはずだった。しかし、ハロルドはある言葉をきっかけに、まさかの旅へと一歩を踏み出す決意をする。目的地までは800キロ。イギリスを縦断する手ぶらの旅は、次第にイギリス中を巻き込む壮大な旅路になっていく。手ぶらで歩き出したハロルドが、どうしても会って伝えたかったクイーニーへの“ある想い”とは?

主人公、ハロルド・フライを演じるのは、『アイリス』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞助演男優賞に輝いたジム・ブロードベント。そして、夫・ハロルドのまさかの行動によって自身も変化していく妻のモーリーンを「ダウントン・アビー」シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じ、イギリスを代表する名俳優による演技が光る。

800キロの旅の途中、彼を包み込むように広がる美しいイギリスの大自然や街並みに息を吞み、誰かのために一歩を踏み出すことで、人生がもたらす哀しみ、驚き、喜び、そして愛を再発見する感動作。

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』
2024年6月7日(金)公開
監督:へティ・マクドナルド
原作・脚本:レイチェル・ジョイス「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」
出演:ジム・ブロードベント ペネロープ・ウィルトン
配給:松竹

【ストーリー】 定年退職し、妻のモーリーンと平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。ハロルドは返事を出そうと家を出るが、途中で心を変える。彼にはクイーニーにどうしても会って伝えたい“ある想い”があった。ホスピスに電話をかけたハロルドは「私が歩く限りは、生き続けてくれ」と伝言し、手ぶらのまま歩き始める。歩き続けることに、余命わずかなクイーニーの命を救う願いをかけるハロルド。目的地までは800キロ。彼の無謀な試みはやがて大きな話題となり、イギリス中に応援される縦断の旅になるが…!?

© Pilgrimage Films Limited and The British Film Institute 2022