スピルバーグが映像化を断念した誘拐事件に、イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ監督が迫った衝撃作『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』4月公開!

2023年東京国際映画祭ガラ・セレクションで上映され大きな反響を呼び、スティーヴン・スピルバーグが映画化に向けて書籍の原作権を押さえていたことでも知られている、マルコ・ベロッキオ監督・脚本による『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』が、4月26日より公開されることが決定した。併せて、ティザービジュアルが披露された。

ユダヤ人街で家族と共に暮らしていた7歳を迎える男児エドガルドが、「何者かに洗礼を受けた」という情報により教会に連れ去られてしまう。

国家や教会などの絶対権力とも言える組織による策略に巻き込まれることになる普通の人々の運命に、権力側がどれほど無関心であるかをも描いている本作。

昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品を皮切りに世界中の映画祭をまわり、イタリア映画記者組合が選出するナストロ・ダルジェント賞では7部門で見事受賞した。

スピルバーグは7歳のエドガルド役が見つからず映像化を断念したが、ベロッキオは新星エネア・サラを抜擢。ティザービジュアルでこちらを見つめるエドガルドの視線と、彼を抱いている教会の絶対権力の象徴である教皇の薄い笑み。視線を下げるとぶつかる「なぜ、僕だったの?」というコピーに息を呑む衝撃が走る。

『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』
2024年4月26日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー
監督・脚本:マルコ・ベロッキオ
出演:パオロ・ピエロボン ファウスト・ルッソ・アレジ バルバラ・ロンキ エネア・サラ レオナルド・マルテーゼ
配給:ファインフィルムズ

【ストーリー】 1858年、ボローニャのユダヤ人街で、教皇から派遣された兵士たちがモルターラ家に押し入る。枢機卿の命令で、7歳になる息子エドガルドを連れ去りに来たのだ。取り乱したエドガルドの両親は、息子を取り戻すためにあらゆる手を尽くす。世論と国際的なユダヤ人社会に支えられ、モルターラ夫妻の闘いは急速に政治的な局面を迎える。しかし、教会とローマ教皇は、ますます揺らぎつつある権力を強化するために、エドガルドの返還に応じようとしなかった…。