「僕はそのすべてを受け入れて、光を取り戻すことができるのだろうか?」『Winter boy』予告編

思春期の恋愛と、父の死による喪失と再生を描いたクリストフ・オノレ監督の半自伝的な映画『Winter boy』が、12月8日より公開される。このほど、予告編が披露された。

本作は、思春期の恋愛と、父の死による喪失と再生を描いたクリストフ・オノレ監督の半自伝的作品。イギリスのシンセポップ・デュオ、オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークの80年代の名曲「エレクトリシティ」が、心の痛みすらもビビッドに彩る。

父の突然の死によって心が砕けてしまったリュカを、急遽1週間、パリの自分のもとに連れていくことにした家族想いの兄。孤独な心で初めてのパリを手探りで楽しみながらも、行きずりの相手と一夜を共にしたり、どこか心と体が離れたところにあるような感覚が消えないリュカだった。そんな折、兄の友人でアーティストのリリオと出逢い恋におちるのだが、彼にもとある秘密があり…。永遠に忘れることのない17歳の冬の出来事が、パリの夜を駆ける。

主人公リュカ役を演じた新星ポール・キルシェは、“新たなスター誕生”とメディアからも絶賛され、第70回サン・セバスティアン国際映画祭主演男優賞を受賞。名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール/赤の愛』で鮮烈な輝きを放ったイレーヌ・ジャコブを母に持つ。リュカの母親役には『トリコロール/青の愛』『真実』などの名優ジュリエット・ビノシュが扮し、息子を支える母親を熱演した。

『Winter boy』
2023年12月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:クリストフ・オノレ
音楽:半野喜弘
出演:ポール・キルシェ ジュリエット・ビノシュ ヴァンサン・ラコスト エルヴァン・ケポア・ファレ
配給:セテラ・インターナショナル

【ストーリー】 冬のある夜、17歳のリュカは寄宿舎からアルプスの麓にある家に連れ戻される。父親が事故で急死したのだ。大きな悲しみと喪失感を抱えるリュカ。葬儀の後、はじめて訪れたパリで、兄の同居人で年上のアーティスト、リリオと出会う。優しいリリオにリュカは心惹かれるが、彼にはリュカに知られたくない秘密があった。そして、パリでの刺激的な日々が、リュカの心に新たな嵐を巻き起こす…。

© 2022 L.F.P・Les Films Pelléas・France 2 Cinéma・Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma