昨年の東京国際映画祭で『消えゆく燈火』のタイトルで上映された『A Light Never Goes Out(英語題)/燈火闌珊(中国語題)』が第96回米アカデミー賞国際長編映画賞香港代表作品に選ばれ、邦題『燈火(ネオン)は消えず』として、2024年1月12日より公開されることが決定した。併せて、本国版ポスタービジュアルが披露された。
本作は、腕ききのネオンサイン職⼈だった夫(サイモン・ヤム)の死後、妻(シルヴィア・チャン)は夫がやり残した最後のネオンを完成させようと決意し…という物語。『返校 ⾔葉が消えた⽇』で知られる⼈気⼥優セシリア・チョイと本作で⾹港電影⾦像奨新⼈賞にノミネートされたヘニック・チャウが共演している。
2010年の建築法等の改正以来、2020年までに9割ものネオンサインが姿を消したと⾔われる⾹港。昨年、東京国際映画祭アジアの未来部⾨で上映された際には、独⾃の⽂化が少しずつ消えてゆく⾹港の今と物語を重ね合わせながら、それでもその灯を消さないと奮闘する⾹港⼈の⼼意気と、ネオン職⼈たちによる映画のラストサプライズが⼤きな感動を呼んだ。
本作は、第96回⽶アカデミー賞国際⻑編映画賞の対象となる⾹港代表作品に選出された。監督のアナスタシア・ツァンは「本当に驚いています。今年の⾹港では素晴らしい映画がたくさんあったので、私のデビュー作が⾹港代表に選ばれたことを⼤変光栄に思います。この機会により多くの⾹港映画が世界中の観客に届く扉が開かれることを願っています」と喜びを語った。また、⾹港⽂化をこよなく愛することで知られる名⼥優、シルヴィア・チャンは「⾹港のネオンをふたたび灯しましょう!」と熱く宣⾔し、プロデューサーのサヴィル・チャンは「キャストとスタッフを代表して、私たちの映画に対する愛情と揺るぎない⽀援に感謝します」と感謝を述べている。
『燈⽕(ネオン)は消えず』
2024年1月12日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下他全国順次公開
監督・脚本:アナスタシア・ツァン
出演:シルヴィア・チャン サイモン・ヤム セシリア・チョイ ヘニック・チャウ
配給:ムヴィオラ
【ストーリー】 腕ききのネオンサイン職⼈だった夫のビル(サイモン・ヤム)の死後、夫がやり残した最後のネオンを完成させようと決意した妻メイヒョン(シルヴィア・チャン)。ある⽇、夫の⼯房へ⾏ってみると⾒知らぬ⻘年(ヘニック・チャウ)の姿があった。⾹港を離れ移住しようとする娘(セシリア・チョイ)と対⽴しながら、メイヒョンはやがて伝説の吹きガラス製のネオンの存在を知る…。⻘年は何者?伝説のネオンとは?そして、夫の最後のネオンの⾏⽅は?
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