短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season5』に収録される、竹中直人監督・大橋裕之監督の短編映画が全編オール秋田市でクランクアップし、すでに発表されている横浜流星主演の『MIMI』や、9月30日締切となる公募作品とともに、2024年春より映画館やJOYSOUNDなどのカラオケボックス、文化施設、商業施設などの非劇場で公開される。このほど、竹中組と大橋組の出演者が発表された。

『MIRRORLIAR FILMS』は、クリエイターの育成発掘を目的とする短編映画制作プロジェクト。2021〜22年公開のSeason1〜4では俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した36本の短編映画を発表した。2024年春より順次公開となるSeason5〜8では、シーズンごとに地域に拠点を置き、「企業版ふるさと納税」の制度を活用した地域振興・教育事業として、官民一体の実行委員会の組成、市民参加の制作・上映、学生や市民を対象とした映像制作ワークショップを行い、多くの方々に映画制作と触れ合って貰う事を目的とした、一般参加型プロジェクトとなっている。

漫画家・大橋裕之の劇場公開デビュー作品には、お笑い芸人としてライブやコントで、作家として第153回直木賞受賞「火花」をはじめとした小説で、独自のクリエイティビティを表現する又吉直樹を主演に迎え、Netflix「全裸監督」など迫真の演技と幅広い役で数々の名作を生んだ俳優、MIRRORLIAR FILMSのプロデューサーでもある山田孝之、そして24年NHK朝ドラ「虎に翼」のヒロインに決定し、話題作へ続々出演し人気実力を重ねていく伊藤沙莉が出演。8月第1週に秋田市内で行われた撮影では、地元学生が積極的に参加し、助監督の補助などを行った。

竹中直人監督作品には、日常や人間模様を表現したコントをYouTube「のぞき見シネマ」で発表し、その演技力とコンビネーションが話題のお笑いコンビ・スクールゾーンの橋本稜、俵山峻、竹中監督の『零落』や、NHK「ワタシってサバサバしてるから」などの出演で印象的かつ力強い演技に注目が集まる佐々木史帆、おどけた演技で作品に笑いをもたらし、『零落』や『∞ゾッキ 平田さん』といった竹中作品常連の人気劇団ヨーロッパ企画の土佐和成が出演。7月中旬に予定していた撮影は、ロケ地であるレストラン「道化の館」が冠水するなど秋田市が大雨災害の影響を受け、延期を余儀なくされたが、大雨の直後から地域とプロジェクトメンバーが一丸となって復旧作業を行い、8月第2週で撮影を行い、クランクアップした。

『MIRRORLIAR FILMS Season5』
2024年春公開予定
監督：竹中直人　大橋裕之　榊原有佑
出演：又吉直樹　山田孝之　伊藤沙莉　スクールゾーン　佐々木志帆　土佐和成

©MIRRORLIAR FILMS PROJECT