第94回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネートのほか、サンダンス映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭など30以上の映画賞を受賞、世界各地で高い評価を得ている『燃えあがる女性記者たち』が、9月中旬より公開されることが決定。併せて、日本版特報映像とメインビジュアルがお披露目となった。
インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、カースト外の「不可触民」として差別を受けるダリト(ダリット)の女性たちが立ち上げた新聞社「カバル・ラハリヤ」(「ニュースの波」という意味)は、紙媒体からSNSやYouTubeの発信を主とするデジタルメディアとして新しい挑戦を始める。ペンをスマートフォンに持ちかえた彼女たちは、貧困と階層、そしてジェンダーという多重の差別や偏見、さらには夫や家族からの抵抗にあいながらも、粘り強く小さな声を取材していく。やがて、彼女たちが発信するニュースの波は大きなうねりとなっていくのだった。
これまで日本国内の映画祭で上映された際のタイトルは『燃え上
がる記者たち』だったが、厳しい日常を生きながら、それでも沈黙の暴力に屈しない“女性”たちの闘う姿を伝えたいとの思いで、劇場公開にあたり『燃えあがる女性記者たち』と改題された。
『燃えあがる女性記者たち』
2023年9月中旬より、渋谷ユーロスペースほかにて公開 全国順次公開
監督:リントゥ・トーマス スシュミト・ゴーシュ
配給:きろくびと
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