ベッドの上で唇は重なり合い、互いの体を求め合うようになる…男女4人が交錯する卍模様の愛憎劇『卍』9月公開

幾度も映像化されてきた谷崎潤一郎作品「卍」を原作に、脚本家として瀬々敬久監督作品や山戸結希監督作『溺れるナイフ』『生きるとか死ぬとか父親とか』などを手掛け、監督としても活動する井土紀州が新解釈のオリジナル脚本にて挑む意欲作。男女4人の卍がらみの人間の業を描く『卍』 が、9月9日より公開されることが決定した。併せて、予告編、メインビジュアル、場面写真がお披露目となり、キャスト&スタッフよりコメントが寄せられた。

本作は、谷崎潤一郎の不朽の名作「卍」を現代に蘇らせた令和版「卍」。女性同士の性愛にはじまって、文字通り男女4人の卍がらみの人間の業を描く意欲作がここに誕生した。ふとしたことから人妻・園子(小原徳子)が、若く美しい娘・光子(新藤まなみ)と出会う。小悪魔のような光子に次第に魅了されて、やがて熱い同性愛関係に嵌まり込んでいくふたり。しかも妻との平穏な夫婦生活を望む園子の夫・孝太郎(大西信満)や、光子の彼氏を自称するエイジ(黒住尚生)らも女2人の関係にひきこまれていく。男女4人は物語のラストに向かって破滅と背中合わせの激情に身を焦がしていく…。

光子役を務めるのは昨年公開のいまおかしんじ監督作『遠くへ,もっと遠くへ』にて大胆なベッドシーンに臨み、堂々の主演を果たした新藤まなみ。本作では艶っぽい表情で男女ともに魅了する光子を演じる。相手役の女性・園子役に『ちょっとかわいいアイアンメイデン』の主演や『ジムノペディに乱れる』に出演の小原徳子(旧芸名・木嶋のり子)。また本作で二人の女性に翻弄される男としてベテラン俳優の大西信満と、映画『やまぶき』で注目を集めた若手俳優・黒住尚生を起用。光子の母親役に仁科亜季子。お笑い芸人のぶっちゃあが友情出演している。

メインビジュアルは、小悪魔のような光子と、優しい夫がいながらも光子に惹かれてしまう園子の姿が。やがて、ベッドの上で、唇は重なり合い、互いの体を求め合うようになる…そんなふたりの禁断の愛の形を捉えたビジュアルとなっている。このふたりの愛の行方はいかに…。

本予告は、園子、光子、孝太郎、エイジ…4人の男女の卍模様を捉えたている。

場面写真は、めくるめく卍模様を捉えているものに。光子と園子に翻弄される男たち…園子の夫・孝太郎(大西信満)や、光子の彼氏を自称するエイジ(黒住尚生)の姿も。さらに、光子の母親役(仁科亜季子)の場面写真も公開された。

▼キャスト&スタッフ コメント

■新藤まなみ(光子役)
卍のお話をいただいた時、樋口可奈子さん主演のリメイク版を観ました。1964年の映画化から令和に至るまで幾度もリメイクされ、名だたる名女優たちが創り上げてきた卍という歴史のある作品での主演は、まずとにかく不安でした。ですが、脚本、監督共に定評のある井土監督と、幼少から業界で戦ってきた小原徳子さんの安心感に支えられてなんとか撮り終えることができました。去年の映画で初主演初ベッドシーンだったのに、今回は主演×女性とのベッドシーンがあって、たくさん悩みましたが私たちらしく、また新たな扉を開けられたのかなと思います。役者としてですよ!(笑)今この時代に『新藤まなみ』が演じる卍は、皆さんの目にどう映るのか…皆さんの感想を楽しみにしております。

■小原徳子(園子役)
新藤まなみさんは、不思議な魅力のある方だなと、初めてお会いした時に思いました。明るくて惹きつけられるのに、一度開けたら戻ってこられなくなりそうな未知の扉を持っている、まさに、“みっちゃん”だなと。井土監督と沢山のディスカッションを重ね、園子として生きた撮影期間は本当に濃厚で、あの時生まれた様々な感情は、濃密で繊細で愛おしいものでした。観客の皆さまにも、園子の感情を是非映画館で体感していただきたいです。令和版“園子”としてこの作品に出演できたことを幸せに思います。

■井土紀州(監督)
犯罪であれ、情痴であれ、映画の中で登場人物が一線を越えてしまう瞬間を見るのが好きです。〝ああ愚かだなぁ〟と、俄然その人物が愛おしく感じられます。道を踏み外さず、理性的に留まったりしようものなら、〝けっ、利口な奴め〟と腹立たしく思うくらいです。〝もっと愚かに、もっと愚かに……〟だから、映画の人物について考えるときはいつもそう念じています。

『卍』
2023年9月9日(土)より、新宿K’s cinemaにて公開ほか全国順次ロードショー
監督:井土紀州
脚本:小谷香織 
企画:利倉亮 郷龍二
出演:新藤まなみ 小原徳子 大西信満 黒住尚生 明石ゆめか ぶっちゃあ 仁科亜季子

【ストーリー】 服のセレクトショップオーナー・柿内園子は、歯科医である夫・孝太郎の支えを得て店の経営に情熱を注いでいた。ある日園子がよいモデルがいないかと孝太郎に相談したところ、孝太郎はあてがあると若い女性・光子を紹介する。光子は孝太郎が偶然立ち寄った喫茶店の店員だった。さっそく光子を起用して新作服の撮影に臨む園子。気取ってポーズを決める光子を園子は夢中になって撮ってゆく。後日、光子がモデルになった服は若い客を中心に飛ぶように売れていった。園子と光子は仕事を通して親しくなり、二人の様子は姉妹に間違われるほど仲良さそうに映った。ある日、二人は撮影と称して海岸までドライブする。夕暮れになっても帰りたくない二人はどちらともなく唇を重ねる。園子の抑えていた感情がほとばしり光子を強く求めると、光子はそれを喜ぶように受け入れる。女性二人、最初はぎこちなく、しだいに激しく愛し合うようになる。だが後日、ショップに光子の彼氏だと名乗る男・エイジがやってくる。光子と園子の関係に気付いているエイジは「光子を二人で共有しよう」と言い出す。そして同じ頃、孝太郎が二人の情事を裏付ける証拠を見つけ出し…。

©2023「卍」製作委員会