くるり・岸田繁「誰がこんなとこ気にすんねん、という極端なこだわり」コメント到着!『リバー、流れないでよ』予告編

今年で結成25周年を迎える人気劇団・ヨーロッパ企画のオリジナル⻑編映画第2弾『リバー、流れないでよ』が、6月23日より公開される。このほど、予告編がお披露目となり、「Smile」を主題歌として楽曲提供した、くるり・岸田繁よりコメントが寄せられた。

舞台は、京の奥座敷と呼ばれる貴船。ヨーロッパ企画が⻑年扱っ てきた「時間」をテーマに、繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱を描く群像劇。彼らの真骨頂とも言うべき誰もが笑えるプリミティブなコメディでありながら、 初冬から初春にかけての貴船の情緒や、小さな恋のエピソードなど、新基軸とも言うべき要素も散りばめられた意欲作だ。

予告編には、冬の京都・貴船を舞台に突如訪れた、“2分間がひたすらループする”現象が。この異常事態から抜け出したい人、とどまりたい人々の狂騒が、貴船の美しい景色と共に収められている。

既に発表されていた下北沢トリウッドだけでなく、TOHO シネマズ⽇⽐⾕&池袋、TOHO シネマズ二条、京都シネマなど、全国 20の劇場での一斉公開が決定。さらに公開を目前に控えた6月6日には、『リバー、流れないでよ』完成披露上映会の開催が決定。渋谷ユーロライブでの上映後の舞台挨拶には、ヨーロッパ企画メンバーが登壇する。完成披露上映会の詳細はチケット購入ページにて。

■くるり・岸田繁(主題歌)コメント
ヨーロッパ企画さんとご一緒できること、とても嬉しく思います。なんだか遠いようで近いような、同じ時代の京都で試行錯誤した仲間のような気がしていました。貴船は近いようで遠い魅力的な土地だと思っています。京都に住んでいてもなかなか足を運ぶことは少ないですが、不思議な言い伝えに事欠かないミステリアスな場所であると同時に、自然豊かな良い場所ですね。さて、この一風変わった作品、ヨーロッパ企画さん的にはど真ん中の、京都らしさ溢れるクリエイティブさと笑いに溢れています。個性的な俳優さんたちは勿論、映像の美しさには目を見張るものがあります。誰がこんなとこ気にすんねん、という極端なこだわりとアイデアの構築を感じているだけで、私はなんだかほっこりしてしまいます。くるりの作品づくりへのこだわりは、少しヨーロッパ企画さんに似ているなぁ、とそんなことを考えながら、今度はふじやさんでひとっ風呂浴びて、ぬる燗ちびちびやりながら雑炊でも食べに行きたいと思います。未来永劫を祈って。

『リバー、流れないでよ』
2023年6月23日(金)より、全国順次ロードショー
原案・脚本:上田誠
監督:山口淳太
主題歌:くるり「Smile」(「愛の太陽 EP」収録)
出演:藤谷理子 永野宗典 角田貴志 酒井善史 諏訪雅 石田剛太 中川晴樹 土佐和成 鳥越裕貴 早織 久保史緒里(乃木坂46) 本上まなみ 近藤芳正
配給:トリウッド

【ストーリー】 舞台は、京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」。仲居のミコトは、別館裏の貴船川のほとりに佇んでいたところを女将に呼ばれ仕事へと戻る。だが2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前にしている。「・・・・?」ミコトだけではない、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちはみな異変を感じ始めた。ずっと熱くならない熱燗。なくならない〆の雑炊。永遠に出られない風呂場。自分たちが「ループ」しているのだ。しかもちょうど2分間!2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまう。そして、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続している。そのループから抜け出したい人、とどまりたい人、それぞれの感情は乱れ始め、それに合わせるように雪が降ったりやんだり、貴船の世界線が少しずつバグを起こす。力を合わせ原因究明に臨む皆を見つつ、ミコトは一人複雑な思いを抱えていた。