「重圧も困難も忘れる」「良き道に導く」「自信を持てるよう」『世界のはしっこ、ちいさな教室』予告編

シベリア、雪深い遊牧民のキャンプ。ブルキナファソ、熱帯の僻地の村。バングラデシュ、モンスーンで水没した農村地帯。『世界の果ての通学路』製作チームが贈る、未来に明かりを灯そうとする3人の先生と、学びに目覚めた子どもたちを描く感動ドキュメンタリー『世界のはしっこ、ちいさな教室』が、7月21日より公開される。このほど、予告編と場面写真がお披露目となった。

識字率アップが国家の使命であるブルキナファソの新人教師であり2人の子どもの母でもあるサンドリーヌ。バングラデシュ北部のボートスクールで、子どもや女性の権利を守るために粘り強く戦う若きフェミニストのタスリマ。広大なシベリアに暮らす現役の遊牧民でありエヴェンキ族の伝統の消滅を危惧するスヴェトラーナ。彼女たちが直面する困難も個性も三者三様。子どもたちに広い世界を知ってほしいという情熱だけを胸に、家族と離ればなれになっても、両親から反対されても、「子どもたちには明るい未来がある」と、信じる道を進み続ける。先生たちと子どもたちの笑顔に、いつかの自分を思い出す感動の教室ドキュメンタリー。

予告編では、3人の教師と生徒たちが学ぶ楽しさと大切さを改めて観客に教えてくれる笑顔溢れるもに。熱帯の僻地の村で新任にも関わらずいきなり30人以上の生徒を教えることになったサンドリーヌの、それでも「子供たちを前にしたら、どんな重圧も困難も忘れる」と奮闘する姿。水没した農村で船を教室代わりに「私の使命は教育だけでなく良き道に導くこと」と様々な家庭の事情で満足に教育を受けられない子供たちのために戦うタスリマ。「子供たちが自信を持てるよう導いていきたい」とシベリアの広大な雪原を移動しながら教鞭をとるスヴェトラーナ。環境は違えど3人の教師たちの子供たちの可能性を守ろうとする強い信念に心打たれる。

場面写真は、未来に灯りをともそうとする先生と子供たちの笑顔が眩しく、それぞれの場所で小さな夢がひとつ、またひとつと育っている瞬間を切り取った希望に満ちたカットとなっている。

『世界のはしっこ、ちいさな教室』
2023年7月21日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督:エミリー・テロン
製作:バーセルミー・フォージェア
ナレーション:カリン・ヴィアール
出演:サンドリーヌ・ゾンゴ スヴェトラーナ・ヴァシレヴァ タスリマ・アクテル
配給:アルバトロス・フィルム

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