森七菜「お見舞い申し上げます。少しでも元気が届けば」最大震度6強の揺れを観測したロケ地を気遣う

2019年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中のオジロマコトによる漫画を、映画『東南角部屋二階の女』 (08)やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(21)の池田千尋監督が森七菜、奥平大兼W主演で実写映画化する『君は放課後インソムニア』が6月23日より公開される。このほど、5月17日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて完成披露上映会が行われ、キャストの森七菜、奥平大兼、上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川﨑帆々花、そして池田千尋監督が登壇した。

先日の石川県能登地方で最大震度6強の揺れを観測した地震を受けて、森は「ニュースで能登地方が大変だと聞き、皆さんにはお見舞い申し上げます。少しでも元気が届けば」と神妙な面持ちで本作のロケ地である石川県を気遣いつつ、「原作ファンの方や初めて“君ソム”に触れる方にも楽しんでもらえたら」と上映前の心境を明かした。

奥平は初お披露目の気持ちについて「やっとかっていう気持ちもあるんですけど、映画を観ていただくことに対してちょっと恥ずかしいし嬉しい。アニメも今放送されていて、漫画の12巻も出て、“君ソム”がすごい近い日々が続いてる。それだけ皆さんに“君ソム”を見て頂ける時間が増えてるのかなと思うと、すごいいいなと思います」と語った。

現在、ハマっているものを聞かれたキャスト陣。奥平は「クジラの鳴き声」とし、「最近海の生物にハマっていて、シャチがめっちゃ可愛いなと思って水族館の動画を見てて。その関連でクジラが出てきたんですけど、変な鳴き声なんですけど、それがめっちゃ落ち着く。不気味なんですけど、海に沈んでる感覚になって、寝れない時とか、最近聞いてる」と熱弁し、キャスト陣にオススメしていた。

同じ質問に森は「カメラ」と答え、「撮影の時もハマってて、すごい楽しくて、役で始めてから結構好きで」撮っていたそうで、撮影中に森が撮影した写真をTシャツにしてキャスト&スタッフ全員に配ったそうで、池田監督が「普通に日常生活で着てます」と明かすと、森は「うれしいー!」と満面の笑みで喜んでいた。

『君は放課後インソムニア』
2023年6月23日(金)より、全国公開
原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(小学館)
監督:池田千尋
出演:森七菜 奥平大兼 桜井ユキ 萩原みのり 工藤遥 田畑智子 ⻫藤陽一郎 上村海成 安⻫星来 永瀬莉子 川﨑帆々花 でんでん MEGUMI 萩原聖人
配給:ポニーキャニオン

【ストーリー】 石川県七尾市。九曜高校1年の中見丸太(なかみ・がんた)は不眠症に悩んでいた。そんなある日、学校の使われていない天文台を見つける。決めた、ここ俺の場所にしよう。だがそこには先客がいた。同じクラスの曲伊咲(まがり・いさき)。「昼休みとかここに来てこっそり寝てるの。わたしだけの、秘密の場所」なんと伊咲も、丸太と同じように不眠症に悩んでいた。クラスではろくに話したこともないけれど、不眠症という秘密で繋がった二人は、休み時間や放課後になると天文台で一緒に昼寝していくようになる。さらに二人は、眠ることの出来ない退屈な夜、街を散歩するように。「こんな景色が見られるなら、眠れないのも悪くはないね」しかし、そんな二人が天文台を勝手に使っていた事がばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。寂しい表情を見せる伊咲に丸太は決意する。「俺が天文部の部員になればここにいられますか」伊咲との居場所を守るために。

©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会