長年「映画化は不可能」と言われたヴィクトル・ユーゴーの原作を、日本のCGアーティストチームにより、阿久津仁愛×下尾みう共演で映画化される本格ダーク・ファンタジー『美男ペコパンと悪魔』が6月2日より公開される。このほど、フリースタイルピアニスト“けいちゃん”による主題歌「シンフォニア」を収めた予告編がお披露目となり、本作で初めて映画主題歌を手がけた“けいちゃん”よりコメントが寄せられた。
狩りの名手でもあるゾンネック城主のペコパンはファルケンブルグ城主の娘、ボールドゥールと婚約する。婚礼を3日後に控えた日、ペコパンは狩りに出るのだが、その狩りの腕前が宮中伯に認められ、どんどんと出世をしていつしか世界中を旅することに。婚礼のためボールドゥールの待つ城へ一刻も早く戻らねばならぬペコペンは、その意とは真逆にどんどんと城から遠ざかっていく。襲いかかる異形のクリーチャーたちと対峙して途方に暮れている時、悪魔アスモデからある条件を飲むことですぐに城へ戻してやろうと持ち掛けられる。愛するボールドゥールとの再会のために条件を飲むペコパン。アスモデの申し出は天使の囁きなのか?それとも悪魔の囁き?
けいちゃんは、親近感のある人柄やジャンルを問わない演奏がストリートピアノで人気を獲得し、YouTubeでのフォロワー数107万人、総視聴回数3億880万回を誇る、フリースタイルピアニスト&YouTuber。TBS系朝の情報番組「THE TIME,」にレギュラー出演中である。
■けいちゃん(主題歌)コメント
『美男ペコパンと悪魔』の主題歌のオファーを頂いたときは嬉しさとやる気で胸がいっぱいになりました。曲を作るにあたって映画を見させていただいたのですが、2つの世界を行き来するファンタジックなストーリーと迫力のある映像、そして”愛”が持つ力に心を奪われました。悪魔に翻弄されながらも愛する人に会うために戦うペコパンを音楽で表現しようと試行錯誤した結果、ダークだけど希望が溢れる曲にしたいと思いました。また「シンフォニア」というタイトルの意味ですが、バッハの作品に「シンフォニア」という3つの声部からなる曲があります。隼人と亜美がいる世界、ペコパン達がいる小説の世界、そして映画を見る我々がいる現実世界の3つが交錯して1つの物語になればという思いを込めて名付けさせていただきました。曲中に実際にバッハが作った「シンフォニア」の旋律も散りばめられています。見終わった後に心に何か残していってくれるような本当に素晴らしい映画です。ぜひ劇場でその感動を体験してみてください。
『美男ペコパンと悪魔』
2023年6月2日(金)より全国公開
企画・製作総指揮:堀江圭馬
監督・脚本:松田圭太
原作:ヴィクトル・マリー・ユーゴー「美男ペコパンと悪魔」(翻訳:井上裕子)
出演:阿久津仁愛 下尾みう 遠藤健慎 梅宮万紗子 橘ふみ 井阪郁巳 桝田幸希 梅村実礼 希志真ロイ 佐藤考哲 逢澤みちる 岡崎二朗 堀田眞三 吉田メタル
配給:アイエス・フィールド
【ストーリー】 現代の東京。交際中の高校生、隼人と亜美はある日、些細な事で喧嘩をしてしまう。別れた後に隼人は交通事故に遭い昏睡状態に陥る。自分を激しく責めながら憔悴する亜美は、ふと隼人の鞄に入っていたヴィクトル・ユーゴー著の「美男ペコパンと悪魔」を手に取り、隼人が眠るベッドの傍らで読み始める。ゾンネック城主のペコパンは、狩りの名手で美男子だった。ペコパンは、ファルケンブルク城主の美しき娘・ボールドゥールと婚約する。ボールドゥールとの婚礼を3日後に控えた日、ペコパンは狩りに出かけるが、その狩りの腕前が宮中伯に認められブルゴーニュの大使に任命されたことを皮切りにユーラシア大陸を旅することになる。なかなかゾンネックへ帰還できずにペルシャまで来たペコパンは、紅海の海岸で奴隷に扮した悪魔アスモデと遭遇したことから、更に離れた異郷の国々を放浪することになる。そんなペコパンの前に次々と立ちはだかる異形のクリーチャーたち。カブトムシ人間の「タレブ」「アイサブ」、青銅の巨人「ニムロデ」など、奴らとの闘いを征することが出来なければボールドゥールに二度と会うことはできない。ようやくたどり着いた迷いの森で途方に暮れるペコパンに老貴族がある取引を持ちかける。「狩りに一晩付き合えば、お前をボールドゥールのところに送り届けてやる」。これでやっと愛するボールドゥールに再会できる!このささやきは果たして“天使のささやき”なのか?それともまさに“悪魔のささやき”なのか?現代の日本と中世の世界がシンクロしていく異次元世界の中、ペコパンは無事にボールドゥールが待つゾンネック城に戻ることができるのか。そして隼人は昏睡状態から抜け出すことが出来るのか。2つの世界の2人の未来は?
©2023映画「美男ペコパンと悪魔」製作委員会(ヴィクトル・マリー・ユーゴー著)