法衣を着た二人の女性の存在が裁判の大きな鍵に…?『サントメール ある被告』ポスタービジュアル&場面写真

2022年のヴェネチア国際映画祭で2冠に輝き、今年度アカデミー賞®のフランス代表にも選出された『サントメール ある被告』が、7月14日より公開される。このほど、ポスタービジュアル&場面写真がお披露目となった。

主人公である若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、生後15ヶ月の幼い娘を殺害した罪に問われた女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美しいフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのか?

ポスタービジュアルは、被告ロランスの裁判のなかでの一瞬を切り取った写真が使用された日本オリジナルのデザイン。キャッチフレーズは「真実はどこ?あなたは誰?」。そして、ポスターの下部には、その他の登場人物の写真があるが、ここで注目したいのは法衣を着た二人の女性。司法官の女性の割合が66%にものぼるフランス、この二人の女性の存在が裁判の大きな鍵になるのだろうか?

場面写真では、裁判を傍聴するラマ、裁判官、弁護士、娘の父親の姿などが揃い、緊迫したストーリーを想像させる。

俳優たちの圧倒的な演技も絶賛され、先日公開された特報映像では、新作『TAR/ター』も話題の名女優ケイト・ブランシェットが「この監督に演出されたい」という力強いコメントを寄せるなど、“2022年最高のフランス映画”との呼び声も高い本作に期待したい。

『サントメール ある被告』
2023年7月14日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開予定
監督:アリス・ディオップ
出演:カイジ・カガメ ガスラ ジー・マランダ ロバート・カンタレラ
配給:トランスフォーマー

【ストーリー】 フランス北部の町、サントメールで実際にあった裁判をベースにした物語。若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、生後15ヶ月の幼い娘を海辺に置き去りにし殺害した罪に問われた若い女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美しいフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのか?観客はラマの視点を通して、まるで裁判に投げ込まれたかのようにスリルに満ちた時間を経験する。被告本人の証言も娘の父親である男性の証言も、何が真実かわからない。弁護士、検事、裁判官…そして偶然ラマは被告の母親と知り合う。映画はサスペンスフルに展開し、ラストでは人間の根源的なテーマを感動的に浮かび上がらせる。

© SRAB FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA – 2022