葉真中顕のデビュー小説を、主演に松山ケンイチ、ヒロインに長澤まさみを迎えて前田哲監督が映画化するヒューマンサスペンス『ロストケア』が、3月24日に公開される。このほど、3月23日にTOHOシネマズ 六本木にて公開前夜祭舞台挨拶が行われ、キャストの松山ケンイチ、長澤まさみ、鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、加藤菜津、柄本明、そして前田哲監督が登壇した。
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映画の公開前夜祭ということで今の気持ちを聞かれた松山は、「原作と出会って10年間経ちましたけど、やっと皆さまのもとへ届けられると思うと本当に嬉しいです。たくさんの人に観ていただきたいテーマでもありますし、楽しんでいただければと思います」と笑顔でコメント。長澤は「撮影していたのが去年の今ぐらいの時期で、あっという間に映画になって、皆さんに届けることができたような気がします。手元から離れるのは寂しいですけど、たくさんの方に観ていただきたい」と真剣な表情で語った。
「監督が俳優の演技をガン見していた」という松山。これに長澤は、「監督と目が合っちゃうんですよね。ずっと見てくるんですよ…」と気まずそうに述べ、MCから「気になっちゃいましたか?」と聞かれると、「そうですね…。一回、監督に『そこどいてください』って言った(笑)」ことを明かしていた。
WBCで日本代表が優勝したことについて聞かれた長澤は、「村上(宗隆)選手が決めてくれて、すごい人だなと思いながら。感動をもらいました」とコメント。松山は、「完璧ですよね。記者会見も見てたんですけど、野球少年のように全員目をキラキラさせてしゃべってる」とし、「ただ、完璧に優勝したチームに勝った中日、どうなってるんですかね?」と、侍ジャパンに唯一黒星を付けたチームに驚きを隠せない様子だった。
『ロストケア』
2023年3月24日 全国公開
監督:前田哲
原作:葉真中顕「ロスト・ケア」
脚本:龍居由佳里 前田哲
主題歌:森山直太朗「さもありなん」
出演:松山ケンイチ 長澤まさみ 鈴鹿央士 坂井真紀 戸田菜穂 峯村リエ 加藤菜津 やす(ずん) 岩谷健司 井上肇 綾戸智恵 梶原善 藤田弓子 柄本明
配給:日活 東京テアトル
【ストーリー】 早朝の民家で老人と介護士の死体が発見された。捜査線上に浮かんだのは死んだ介護士と同じ訪問介護センターに勤める斯波宗典(松山ケンイチ)。彼は献身的な介護士として介護家族に慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は斯波が勤める訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止める。この介護センターでいったい何が起きているのか?大友は真実を明らかにするべく斯波と対峙する。「私は救いました」斯波は自分がしたことは「殺人」ではなく「救い」だと主張する。斯波の言う「救い」とは一体何なのか。なぜ、心優しい青年が未曽有の連続殺人事件を起こしたのか。斯波の揺るぎない信念に向き合い、真相に迫る時、大友の心も激しく揺さぶられる。
©2023「ロストケア」製作委員会