映画作りに情熱を燃やす高校生たちの恋と友情を描いた70年代青春グラフィティ!『Single8』本予告編

『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』など不動の人気を誇る平成ウルトラマンシリーズを手掛けてきた小中和哉監督の自伝的青春映画『Single8』が、3月18日より公開される。このほど、本予告編がお披露目となり、併せて本作の公開を記念して、8ミリ黄金時代の傑作群を一挙上映する「8mm映画復活祭」を3月2日〜4日の3日間にわたって公開劇場のユーロスペースで開催することが決定した。

本作は、映画作りに情熱を燃やす高校生たちが繰り広げる恋と友情を描いた70年代青春グラフィティ。

予告編は、「じゃあ行こうか。本番 よーい…」という主人公の高校生、広志(上村侑)の掛け声からスタート。1978年夏に日本で公開された『スター・ウォーズ』に感化された広志と友人の喜男(福澤希空/WATWING)が宇宙船の模型造りに心を躍らせる様子が描かれる。勢いあまって文化祭のクラスの出し物にSF映画作りを提案するも、クラスメイトの佐々木(桑山隆太/WATWING)から「どこまで決まってるの?」と問われ、宇宙船作りしか考えていなかったことに気づく広志。そこから佐々木も参戦、広志は「タイム・リバース」という脚本を用意。密かに思いを寄せるクラスのマドンナ夏美(髙石あかり)にヒロインを申し込むもあっさり玉砕する姿が切なく映し出される。しかし、最終プレゼン後、クラスメイトからの「ヒロインは?」の投げかけに、「私、やるから」と強い口調で返す夏美の言動で急展開。文化祭での上映を目指し、広志を中心に8mm映画の完成に向け仲間が一つになっていく姿が瑞々しくも躍動感たっぷりに繰り広げられる。本予告編には、映画『Single8』が映画作り体感ムービーである所以、逆回転撮影やフィルムに鉄筆で傷を付けるアニメーション「シネカリアニメ」の技法といった制作過程の舞台裏映像も挿入。終盤、佐々木が吐露する「ファーストシーンとラストシーンを比べたら俺たち何か変わったのかな」という言葉に、彼らの心の成長を垣間見ることができる映画愛に満ちたエモーショナルな予告編が完成した。

70年代から80年代にかけて、コダックや富士フィルムの進化でカメラも映写機も一般家庭に普及し、日本全国の映画好きな若者のあいだで8mm自主映画作りの旋風が巻き起こった。大学の映画研究会のみならず、高校、中学でも映研が設立され、数々の名作が誕生した8mm映画黄金時代。当時、成蹊高校の映研に所属し、一つ上の先輩に手塚眞監督、同学年には俳優・監督としても活躍する利重剛といった才能豊かな仲間たちと切磋琢磨し映画作りに取り組んでいた小中和哉監督もその一人。今回、映画『Single8』の公開を記念して、8mm自主映画に熱中した当時の若者を唸らせた珠玉の名作8mm映画をテーマ別に一挙上映。その中の1作、ぴあフィルムフェスティバル‘81に入選した手塚眞監督の『HIGH-SCHOOL-TERROR』には高校時代の小中監督もキャスティングされ、メイン写真に使われるインパクトのある白目男を怪演している。3月2日(木)、3日(金)、4日(土)の3日間、公開劇場ユーロスペースにて映写機を使って上映し、ゆかりのある監督たちをゲストに招きトークイベントが行われる。

『Single8』
2023年3月18日(土) より、ユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本:小中和哉
出演:上村侑 髙石あかり 福澤希空(WATWING) 桑山隆太(WATWING) 川久保拓司 北岡龍貴 佐藤友祐(lol) 有森也実
配給・宣伝:マジックアワー

【ストーリー】 1978年夏、高校生の広志は日本で公開されたばかりの『スター・ウォーズ』を観て大興奮‼自分も巨大な宇宙船を撮りたいと8ミリカメラを手にする。映画作りへの熱い想いはいつしかクラスメイトたちを巻込み、文化祭の出し物で監督作品が上映されることに。こうして忘れられない夏休みの撮影が始まった。

©『Single8』製作委員会