独立前夜のインドを鮮やかに描く真実の物語『英国総督 最後の家』8月公開決定!

1947年の英国領インドを舞台に、歴史に翻弄された人々を鮮やかに描く映画『Viceroy’s House』(原題)が、邦題『英国総督 最後の家』として、8月11日より公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルがお披露目となった。

第67回ベルリン国際映画祭に正式出品された本作は、英国領インドで歴史を動かそうと奔走する人々を描く真実の物語。主権譲渡のため新たに英国総督に就任したマウントバッテン卿一家は、デリーの壮麗なる総督の屋敷にやって来る。そこは500人もの使用人を抱え、大広間と迎賓室がそれぞれ34部屋、食堂は10部屋、映写室も備えた大邸宅で、独立後に統一インドを望む多数派と、分離してパキスタンを建国したいムスリム両派によって連日連夜論議が行われていた。一方、新総督のもとで働くインド人青年ジートと令嬢の秘書アーリアは互いに惹かれあう。しかし、二人は宗派が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者がいた。

マウントバッテン卿には、『パディントン』シリーズ、TVシリーズ「ダウントン・アビー」のヒュー・ボネヴィル。彼の妻であるエドウィナ役を、TVシリーズ『X-ファイル』で知られるジリアン・アンダーソンが演じる。メガホンを取ったグリンダ・チャーダ監督が、自身の祖父母が分離独立の際に大移動してきたことを知り、「私自身の映画を作りたい!」という強い思いから本作が誕生した。

『英国総督 最後の家』
8月11日(土・祝)、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー
監督・脚本:グリンダ・チャーダ
出演:ヒュー・ボネヴィル ジリアン・アンダーソン マニシュ・ダヤル フマー・クレイシー マイケル・ガンボン
配給:キノフィルムズ、木下グループ

【ストーリー】 デリーの総督の屋敷、それはインドのイギリス統治者の家だった。1947年の6か月間、ルイス・マウントバッテンは、インドを返却する為に、最後の総督の役職を引き受けた。彼は妻と娘と共に2階に、下の階には500人のヒンズー教徒、イスラム教徒、シーク教徒の使用人が住んでいた。2階では政治のエリートたちが、インド独立の論議を行い衝突、世界に多大な影響を与える歴史的な決断がなされようとしていた。彼らはインドを分断し、パキスタンに新しい国を作り出そうという、人類史上もっとも大きな移民政策を打ち出そうとしていたのだ。

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