松原智恵子が国際映画祭で2度目の主演女優賞を受賞!『宮古島物語ふたたヴィラ』予告編&ポスタービジュアル

芸歴61年を迎えた松原智恵子、国際映画祭で2度目の主演女優賞を受賞した、宮古島を舞台に人と人との絆を描いた感動作『宮古島物語ふたたヴィラ』が、3月18日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、泊まれば心から願う再会が叶う場所「宮古島物語ふたたヴィラ」。ここに集うそれぞれ心に願いを秘めた人たちの絆と再生を描いた感動の物語。

監督は『西成ゴローの四億円』(22)などの監督作品に加え、俳優・脚本家としても活躍し、映像劇団テンアンツの代表である上西雄大。主演女優は、今年芸歴61年を迎えた松原智恵子。1961年にニューフェイスとして日活に入社、同年『夜の逃亡者』で映画デビュー、60年代の日活映画を駆け抜け、近年も北野武監督『Dolls』(02)、中野量太監督『長いお別れ』(19)などコンスタントに映画出演、上西雄大監督とは『西成ゴローの四億円』に続いて2本目となる。その他、上西が主宰する映像劇団テンアンツのメンバー、徳竹未夏、古川藍、映画『ねばぎば 新世界』で上西とダブル主演した赤井英和、『西成ゴローの四億円』二部作(2022年順次公開)に出演している津田寛治や波岡一喜らが顔を揃える。

本作は、イタリアで開催された「ミラノ国際映画祭 2021」(11月9日~12日)にて、外国語映画最優秀男優賞(柴山勝也)、外国語映画最優秀作品賞を受賞を果たしました。さらに、松原は、2016年第1回ソチ国際映画祭『ゆずの葉ゆれて』での主演女優賞受賞に続き、2022年7月20日から23日に開催されたマドリード国際映画祭(Madrid IFF2022)では、見事最優秀賞と主演女優賞(松原智恵子)を受賞。世界中から注目されている作品だ。

予告編は、父親が亡くなり、島に戻った娘が父が一番好きな場所だったというビーチに訪れるところから始まる。父親に対して良い思い出がなかった娘は、父親が立てたヴィラには「このヴィラに泊まると心から願う再会を果たすことができる」という話を聞き、そのヴィラに訪れる家族や島の住人達と触れ合う様子が描かれている。母が認知症になり、認識されない息子、新型コロナウイルスで亡くなった夫と再会を望む家族、行方不明になった娘を探す夫婦、それぞれの想いをつなぐ奇跡の物語がこのふたたヴィラで繰り広げられる。

ポスタービジュアルは、宮古島の綺麗な海を背景に、「そのヴィラでは心から願う再会が叶う」というコピーで、奇跡を起こした親子も映り、人の温もりが感じられる仕上がりとなっている。人々の絆と再生を描く感動の物語に期待したい。

『宮古島物語ふたたヴィラ』
2023年3月18日(土)より、公開
脚本・監督:上西雄大
出演:柴山勝也 古川藍 徳竹未夏 上西雄大 赤井英和 津田寛治 ルビー・モレノ 高樹澪 丈 波岡一喜 松原智恵子
配給:10ANTS

【ストーリー】 バブル経済の破綻と共に、そのあおりを受けた大阪にて不動産業を営む男、碧海貴吉は失意のまま大阪から宮古島にやって来る。自殺をしようとしたその時、亡くなった父・勘吉が現れ貴吉に叱咤する。ウミガメを見せた後「あの丘に小さなホテルを作れ。そしてその裏の砂浜にこのウミガメを放て…そうしたらそこは人を救う再開の場となり、お前の人生も救ってくれる」と言って消えていく勘吉。勘吉の言葉通り、ヴィラを建てる貴吉。やがてそこは泊まれば心から願う再会を叶えてくれる「ふたたヴィラ」と呼ばれる。時は流れ、宮古島へ降り立つ碧海陽葵。母と自分を捨てた父貴吉を恨むが、その父が亡くなり内縁の妻甘潮優実に呼ばれ渋々来たのだった。貴吉の造り上げたヴィラに連れられ、そのヴィラに訪れる家族や島の住人達と触れ合う。漁師の父に反抗し島を出た息子 南城津吉は、都会で上手く行かずヤクザに追われながら島に戻るが、殺したヤクザの家から引きこもりの娘を連れ歩く。久しぶりに会った母 南城寿子は認知症により自分の息子が分からなくなっていた。新型コロナウイルスによって夫を亡くした村川叶は、娘村川愛那と共に再会を果たせるヴィラに願いを込めて訪れていた。行方不明になった娘を探す夫婦は、娘に似た人が宮古島に居るという情報を聞きつけ訪れる。其々の家族が「ふたたヴィラ」によって、ほつれた想いをほぐし新しい絆をゆく。陽葵は、母ジェニファーが娘が自分から離れることを恐れ父について嘘をついていたことを知らされる。甘潮から父貴吉の想いを聞き、「ふたたヴィラ」継ぐことになる。天使となった貴吉は宮古島の美しい空と海で見守り続けてゆく。

©上西雄大 2022年/日本/カラー