2019年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中のオジロマコトによる漫画を、映画『東南角部屋二階の女』 (08)やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(21)の池田千尋監督が森七菜、奥平大兼W主演で実写映画化する『君は放課後インソムニア』が6月より公開される。このほど、特報映像とティザービジュアルがお披露目となった。
「富士山さんは思春期」、「猫のお寺の知恩さん」で一瞬のきらめきのような思春期を描ききったオジロマコトが手掛ける「君は放課後インソムニア」は、石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む高校生・中見丸太(なかみ・がんた)が、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で、同じく不眠症の曲伊咲(まがり・いさき)と出会うことから始まる青春ストーリー。2019年に放送されたNHKの情報番組で「大人だってキュンキュン心が潤う青春漫画」と大絶賛され、KANA-BOONのフロントマン・谷口鮪やお笑い芸人のケンドーコバヤシもテレビ番組でおススメの青春漫画として紹介するなど、各方面から熱い眼差しが注がれる注目の作品だ。2023年に放映予定のTVアニメ版はライデンフィルムが制作、若手気鋭の池田ユウキが監督を務め、すでにアニメファンからは放送を待ち望む声が高まっている。
特報映像は、奥平演じる丸太(がんた)が、「今日も眠れなかった」と夜明けを待つショットから始まる。「一人じゃどうしようも出来なくて…」と心情を吐露し、一点を見上げるカットが印象的だ。その後、「心配かけちゃうから」と、一人で悩みを抱えていることに少し感情が高ぶった様子のセリフとともに森が演じる伊(い)咲(さき)が橋の上から遠くを見つめる寂しそうな表情が映し出される。「そしたら、ここがあって…」というセリフの中、伊咲と丸太が何かにもたれかかって眠っているシーンへと変わる。満天の星空に映し出されるメインコピー「誰にも打ち明けられなかった秘密が、二人を繋ぐ」にあるように、二人は“不眠症”という共通の悩みを抱えているのだ。花火を見たり、望遠鏡を設置したり、二人の仲が良さそうなシーンが展開されるも、「まだ、起きてる?」という伊咲のセリフと寂し気な表情を浮かべるシーンで映像は締められており、果たして二人の関係はどのように発展していくのか、更なる情報が待ち遠しくなるばかりだ。
ティザービジュアルでは、夕焼けをバックにこちらを見つめる森と奥平の表情からは素朴さやアンニュイさが醸し出されており、その下に置かれた朝焼けを見る丸太のシルエットと相まって、“君ソム”ならではの世界観が表現されている。
また、特製クリアファイル付きのムビチケが1月27日(金)より発売される。
『君は放課後インソムニア』
2023年6月全国公開
原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(小学館)
監督:池田千尋
出演:森七菜 奥平大兼
配給:ポニーキャニオン
【ストーリー】 石川県七尾市。九曜高校1年の中見丸太(なかみ・がんた)は不眠症に悩んでいた。そんなある日、学校の使われていない天文台を見つける。決めた、ここ俺の場所にしよう。だがそこには先客がいた。同じクラスの曲伊咲(まがり・いさき)。「昼休みとかここに来てこっそり寝てるの。わたしだけの、秘密の場所」なんと伊咲も、丸太と同じように不眠症に悩んでいた。クラスではろくに話したこともないけれど、不眠症という秘密で繋がった二人は、休み時間や放課後になると天文台で一緒に昼寝していくようになる。さらに二人は、眠ることの出来ない退屈な夜、街を散歩するように。「こんな景色が見られるなら、眠れないのも悪くはないね」しかし、そんな二人が天文台を勝手に使っていた事がばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。寂しい表情を見せる伊咲に丸太は決意する。「俺が天文部の部員になればここにいられますか」伊咲との居場所を守るために。
©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会