小沢まゆ「演じたい役や作品を自ら動いて作ろう」愛と解放の物語『夜のスカート』12月公開

俳優・小沢まゆが初プロデュースし、『たまらん坂』『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』などこれまで30ヵ国以上の国際映画祭に作品が選出された小谷忠典監督が描く愛と解放の物語『夜のスカート』が、12月2日より公開されることが決定した。併せて予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となり、小谷監督、小沢らよりコメントが寄せられた。

本作は「夜」から始まり「スカート」に終わる、愛と解放の物語。独身アラフォーの実佳(小沢まゆ)は、母を癌で亡くして間もない。実佳が遺品整理をしていると、幼い頃の実佳が好きだった母のスカートが見つかる。ある日、実佳の勤め先の美容院にバツイチ子連れの秋生(木村知貴)がやって来る。二人は小学校の同級生だった。30年ぶりの再会に連絡先を交換する。その夜、帰宅途中の実佳がアクシデントに見舞われる。駆けつけて来た秋生は、なぜかスカート姿だった…。

企画・プロデューサー・主演を務めるのは、奥田瑛二監督『少女〜an adolescent』で鮮烈にデビューを飾り、第42回テッサロニキ国際映画祭などで最優秀主演女優賞を受賞した俳優の小沢まゆ。作品ごとに強い存在感を放つ木村知貴の怪演、「ニコ☆プチ」専属モデルで子役の新井葵来の初々しさにも注目。観る者の心をそっと抱きしめてくれるような、じんわりとあたたかい中編映画が誕生した。

■小谷忠典(脚本・監督)コメント
久しぶりに学生時代の仲間と集まった折、ある友人が8年間に渡る自身の母親の闘病生活について語りはじめました。そして話の締め括りに「でも、死に目には会えなかった」と彼女は言いました。看病疲れで寝込んでいる最中に母親は逝ってしまったそうです。私は彼女に何も声をかけることができませんでした。しかし、映画を作ろうと思いました。その無念さにつまびらかな輝きを感じたからです。

■小沢まゆ(プロデューサー・実佳役)コメント
俳優は”待つ仕事”とよく言われます。魅力的な作品や役が巡ってくるのを待ちながら、その間学び、鍛え、自身を磨いています。ですが、沢山の俳優がいる中でそのようなチャンスが巡ってくることはそうそうありません。ならば、演じたい役や作品を自ら動いて作ろう、出演者としてだけではなく最初から最後まで作品に関わりたい、それが映画をプロデュースしようと思った動機です。『夜のスカート』は、ある心残りを抱えた女性の物語です。人には大なり小なり後悔や喪失、行き場のない想いがあると思います。誰かの心にそっと寄り添い、抱きしめてあげられるような映画にしたいと思って作りました。一人でも多くの方に届く事を願っています。

■木村知貴(秋生役)コメント
これ見るとなんかあの人を思い出しちゃうんだよなぁって物がある。それをきっかけにその人の事を想う時、その場にその人は居なくても確かにその人を近くに感じる。観終わって、誰かを感じて貰えると幸いです。

『夜のスカート』
2022年12月2日(金)より、シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて公開
監督・脚本・編集:小谷忠典
企画・プロデューサー:小沢まゆ
出演:小沢まゆ 木村知貴 新井葵来 南久松真奈 岩原柊 新井麻木
製作・配給:second cocoon

【ストーリー】 東京の片隅。独身アラフォーの実佳(小沢まゆ)は、母を癌で亡くして間もない。実佳が遺品整理をしていると、幼い頃の実佳が好きだった母のスカートが見つかる。ある日、実佳の勤め先の美容院にバツイチ子連れの秋生(木村知貴)がやって来る。二人は小学校の同級生だった。30年ぶりの再会に連絡先を交換する。その夜、帰宅途中の実佳がアクシデントに見舞われる。駆けつけて来た秋生は、なぜかスカート姿だった…。

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