「そこには、不思議なとびらがありました」佐野洋子の同名童話を映画化『あの庭の扉をあけたとき』予告編

世代を超えて読みつがれるミリオンセラー絵本「100万回生きたねこ」や「神も仏もありませぬ」など、数々のエッセイでも知られる絵本作家・佐野洋子の同名童話を、加藤柚凪主演、松坂慶子共演で実写映画化する『あの庭の扉をあけたとき』が、10月28日より公開される。このほど、予告編がお披露目となった。

「100万回生きたねこ」、「わたしのぼうし」、「ねえ とうさん」、「わたしが妹だったとき」など数々の作品を残し、2010年11月に永眠した佐野洋子による童話「あの庭の扉をあけたとき」は、幼い洋子と、近所に越してきたおばあさんの無垢な気持ちが響き合い、世代を超えて心の扉を開ける感動作。

予告動画では、洋子とおばあさんが初めて顔を合わせるシーンが。二人の出会いによって夢とも現実ともつかない冒険ものがたりが始まっていく。

また、10月2日には池袋HUMAXシネマズにて完成披露試写会の実施が決定し、10月8日12時より販売開始される。詳しくは公式HPにて。

『あの庭の扉をあけたとき』
2022年10月28日(金)より、全国公開
監督・脚本:蜂須賀健太郎
原作:佐野洋子「あの庭の扉をあけたとき」
出演:加藤柚凪 松坂慶子 坂川陽香(AKB48) 佐藤隆太 酒井若菜

【ストーリー】 5歳の女の子・洋子は、お父さんとの散歩の途中で、廃屋になった洋館を見つける。ある日二人が通りかかると、洋館は綺麗になっていて、花の咲き乱れる美しい庭ができていた。ひとりのおばあさんが、引っ越してきたのだ。洋子は、口のうるさいおばあさんを、怖いと思いながらも、どんどんと惹かれていく。やがて洋子はジフテリアにかかり、病院で過ごすことになる。ある夜、一人の少女に導かれ、そのおばあさんの不思議な記憶の世界をのぞくことになる。5歳の洋子と70歳のおばあさんの記憶とが重なり合う。洋子はおばあさんの時間の中で、夢とも現実ともつかない冒険をすることになったのだった…。幼い洋子の見た70歳のおばあさんの記憶。そこには強情な少女と少年の愛の歴史と、切ない死の結末があった。そして13歳に成長した洋子は、あのときの体験を不思議に思い、おばあさんに会いに洋館へ向かう。そこで洋子は、おばあさんからすべての謎を聞くことになる。洋子は、70歳のおばあさんの中には、7歳も、14歳も、70歳も、生きてきたすべての時間を持っていることを知る。歳の違う洋子とおばあさんだったが、二人は同じ気持ちを共有することができたのだった。幼い洋子と、歳をとったおばあさんとの無垢な気持ちが、世代を超えて心の扉を開ける、多くの人々を感動させるファンタジー。

©2021 佐野洋子/映画「あの庭の扉をあけたとき」製作委員会