政略結婚した15歳差夫婦が経営難の料亭再建に挑む“おいしくてもどかしい”極上グルメラブストーリーを連続ドラマ化する「ながたんと⻘と-いちかの料理帖-」が、2023年春よりWOWOWにて放送、配信されることが決定した。
“読むと恋をする”をコンセプトに「逃げるは恥だが役に立つ」「東京タラレバ娘」「やんごとなき一族」など、数々の大ヒット恋愛ドラマの原作を世に送り出してきた月刊漫画雑誌「Kiss」で好評連載中の同作。9巻の発売を目前に控え、既刊8巻すべてで重版のかかる超人気作である。物語の舞台は、戦後間もない京都。戦争で亡くなった夫から「ながたん(包丁)」を託された桑乃木いち日(くわのき・いちか)(34)は、ホテルの料理人として生きていくことを決めていたが、ひょんなことから経営不振の実家の料亭「桑乃木」を建て直すため、15歳年下の御曹司・山口周(やまぐち・あまね)(19)と政略結婚することに。しかし周は初対面のいち日に対しても遠慮せず「⻘と(唐辛子)」のように辛辣な言葉を放つ若者で…。女性料理人が珍しかった時代、“女が料亭の厨房に立つなんてもってのほか”と、料理⻑就任に消極的だったいち日と、いち日の料理の腕をいち早く認め、後押しする周。本作はそんな年の差夫婦が、共に未来を切り開いていく姿を描いた物語だ。そして年の差を超えて仕事のバディとして絆を育む2人の、惹かれ合いながらもすれ違う、もどかしい恋愛模様が描かれる。
また、2人の恋愛模様とともに大きな見どころとなるのが、いち日が料亭の娘としてこだわる“出汁”と、ホテルの料理人として培った“洋食の技術”を融合した創作メニューで、人々の心を変えていく“おいしい”ドラマ展開。ドラマの料理監修にはNHK「きょうの料理」等で知られる料理研究家・大原千鶴が参加。現在最高峰の超高精細カメラと映画用機材で撮影された「見ているだけでお腹が減ってしまう」料理の数々は必見だ。
全話の監督を務めるのは、2021年の映画『サマーフィルムにのって』で⻑編映画デビューした松本壮史。同作で第13回TAMA映画祭・最優秀新進監督賞、第31回日本映画プロフェッショナル大賞・新人監督賞を受賞した新鋭・松本が、くるりや日向坂46ほか数々のMVで魅せてきた鮮やかな色彩感覚と、登場人物らの⻘春の煌めきを丁寧に切り取る演出で、本作のいち日と周の関係性を魅力的に描き出す。
そして脚本はドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」「大江戶もののけ物語」の川﨑いづみをメインライターに、第2回WOWOW新人シナリオ大賞で優秀賞を受賞した弓削勇が執筆する。
■磯谷友紀(原作)コメント
ドラマ化のお話をいただいた時は、ひたすら嘘だよね?という気持ちでした。映像化に憧れはあったものの、遠い世界のように思っていました。その後決定した俳優さんのお名前を聞くたびに、好きな方ばかりでほんとに実現しちゃう…?!とワクワクしたことを覚えています。『ながたんと青と』の主軸は歳の差恋愛マンガですが、広く人間の物語を描けたら良いなと思いながら作っています。それをドラマでさらに素敵に料理していただいているので、一視聴者として観るのがとても楽しみです!
©磯谷友紀/講談社
■松本壮史(監督)コメント
原作のある物語をはじめて映像化します。「漫画原作の実写化は禁忌である」と自分に言い聞かせてきたのですが、この原作の魅力には抗えませんでした。『ながたんと青と』は、理不尽な時代の中で未来を切り開いていく2人の物語です。ストーリーの面白さは勿論のこと、今描くべき物語だと強く感じました。撮影は夏の京都で約2ヶ月。70年前に思いを馳せながらみんなで丁寧に積み上げました。今は絶賛仕上げ中です!東映京都の素晴らしいスタッフたちと紡いだ世界を早くお見せしたいです。いち日と周の配役にも乞うご期待!です。
「ながたんと⻘と-いちかの料理帖-」
2023年春、WOWOWにて放送・配信スタート(全10話)第1話無料放送/無料トライアル実施中
原作者:磯谷友紀「ながたんと青と-いちかの料理帖-」(講談社「Kiss」連載)
監督:松本壮史
【ストーリー】 舞台は1951年、戦後京都。老舗料亭「桑乃木」の娘・いち日(34)は夫を亡くし、ホテルの厨房で料理人として働く日々を送っていた。⻄洋料理の世界で自立して生きていくと決意していたいち日だったが、一方で実家の料亭「桑乃木」は戦後の客離れが止まらず、経営の危機にさらされていた。料亭への援助を受けるため、大阪のホテル経営者・山口家との縁談が持ち上がるが、そのお相手はまさかの19歳の大学生・周(あまね)。周は、つんと辛い“⻘と(唐辛子)”のような⻭に衣着せぬ発言をする人で、いち日とも一触即発の状態となるが…桑乃木のため政略結婚を決意するいち日。かくしてデコボコな夫婦生活と、料亭再建の幕があがる。