香りを嗅いだ少女が母の封じられた記憶の中へタイムリープ『ファイブ・デビルズ』予告編

『パリ13区』の脚本を手掛けるなど、フランスで最も注目される新鋭レア・ミシウス監督の最新作『ファイブ・デビルズ』が、11月18日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、“ファイブ・デビルズ”という村で起きた悲劇と燃えたぎる愛をめぐるタイムリープ・スリラー。嗅覚に不思議な力を持つ少女ヴィッキーは、こっそり母ジョアンヌの香りを集めている。そんなヴィッキーの前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく。

予告編は、“ファイブ・デビルズ”という閉鎖的な小さな村を映し出す美しい映像とは対照的に不穏な音楽が流れる中、“香り”の能力を持つ少女ヴィッキーとその家族のもとに、音信不通になっていた父の妹が訪れる。歓迎されない妹の正体を探るべく、少女が香りを嗅いでタイムリープしたのは母と叔母の10年前の封じられた記憶。不可思議でドキリとする映像が息つく暇もなく畳みかける。

ポスタービジュアルは、若かりし頃の母ジョアンヌ(アデル・エグザルコプロス)の儚くも情熱的な力強い記憶の一部がビジュアルに活写されている。全編35mmフィルムで撮影された本作を切り取った1枚は、往年のスリラーを思わすような味わい深さが表現され、美しく、同時に緊張感が漂う。

本作の監督・脚本を務めた今フランスで最も注目される新鋭レア・ミシウスは、ジャンルが多岐にわたるこの物語が生まれたきっかけについて「脚本は、モザイクのかかった匂いに取り憑かれた女の子のアイデアから組み立てました。それは私の個人的な興味に起因しています。私は幼い頃から、香りを嗅ぎ分け、再現する訓練をしていました。しかし、それは香水業界に入りたいからではなく、もっと素朴なもの、もっと純粋に産業とは関係ない感覚的なものを探していたのです」と、自身の幼少時代の経験が元になっていると語る。

『ファイブ・デビルズ』
2022年11月18日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督:レア・ミシウス
脚本:レア・ミシウス ポール・ギローム
出演:アデル・エグザルコプロス サリー・ドラメ スワラ・エマティ ムスタファ・ムベング ダフネ・パタキア パトリック・ブシテー
配給:ロングライド

【ストーリー】 嗅覚に不思議な力を持つ少女ヴィッキー(サリー・ドラメ)は、こっそり母ジョアンヌ(アデル・エグザルコプロス)の香りを集めている。そんなヴィッキーの前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく。

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