吉村界人「熊本の方々にも大変感謝」都会に疲れた男が熊本の美しさに魅了される『シキ』 ティザービジュアル

2022年8月26日公開の『人』の山口龍大朗監督が、再び吉村界人を主演に迎えて描く短編『シキ』が2023年夏に公開される。このほど、ティザービジュアルがお披露目となり、併せてキャスト&監督からのコメントが寄せられた。

本作は、それぞれの抱える問題や人間模様を描きながら、「熊本」の景色を通して大切なことを描き出す心温まるヒューマンドラマ。特に、映画冒頭の野焼き(※)は熊本ならではの圧巻の映像となっており、炎が広大な草原を焼き尽くし、辺り一面が漆黒に包まれていく様子は、主人公の挫折と再生に重る。※野焼きとは、熊本・阿蘇地域で早春の頃、牛や馬の餌となる草原を維持するために、枯れ草を焼却すること。

本作で主人公・葉太を演じるのは、映画『ミッドナイトスワン』、ドラマ「左利きのエレン」などで知られる吉村界人。ヒロイン絵未には第10回全日本国民的美少女コンテスト』で演技部門賞を受賞。ドラマ「金八先生」でデビュー後は、多くの話題のドラマに数多く出演し、現在では映画、舞台等にも活動の幅を広げている福田沙紀。また、熊本出身で芸人の井手らっきょが演じる主人公の父親にも注目だ。

■吉村界人(葉太役)コメント
熊本の土地、野焼きの美しさは映画のスクリーンを飛び出すほどに偉大だと感じました。そして郷土愛を持った山口監督と福田沙希さんの信念に僕も動かされました。そんな小さな炎が真っ直ぐに伝わっていくことを願っています。一から尽力下さった熊本の方々にも大変感謝しております。

■福田沙紀(絵未役)コメント
もしかしたら、熊本の人でも見たことがないような景色なども、この映画の中で楽しめると思います。

■井手らっきょ(葉太の父親役)コメント
まずは、地元熊本を舞台にした映画に出演出来て光栄に思ってます。主役の父親という重要な役どころではありますが、自然な熊本弁を話す事によって感情移入もしやすかったですし、山口監督も地元熊本という事で非常にやりやすかったです。主役が熊本の実家に帰ってきて、幼なじみや父親とのやり取りの中で、閉じ籠っていた殻を破れた事に本人もこの作品を観た人も晴れやかな気持ちになれたと思います。

■山口龍大朗(監督)コメント
この映画の制作のきっかけは地元熊本で映画を作ってみたいということでした。地元の良さを少しでも広げたく、熊本という土地で感じた事をもとに出会いや別れに対して前向きになれる夢や希望を持てるような作品を目指して作りました。映画『シキ』を彩るメンバーが発表になり、ビジュアルと合わせて映画の世界観が少しづつ皆さまに発表できていける事が嬉しく思います。キャスト、スタッフと全身全霊で挑んだ今作を楽しみにお待ち下さい。見たら必ず、熊本にきたくなると思います。「熊本の景色に癒されて」不器用な主人公の人に寄り添う作品になっています。応援よろしくお願いします。

『シキ』
2023年夏、公開
企画・監督:山口龍大朗
脚本:木舩理紗子
出演:吉村界人 福田沙紀 坪内陽子 増村和好 高浜海斗 田中一文 古賀迅人 正岡紗奈 井手らっきょ

【ストーリー】 若くして成功したモノクロ写真家の灰本葉太は、アシスタントを怒鳴りつける音声データが流出したことで世間から強い批判を受けている。自身の写真展オープニングの日、集まった記者に怖気付いた葉太は姿を消し、疎遠になっていた地元・熊本に帰省。そこで思いがけず國武絵未と再会し、目を背けてきた過去と向き合うことになる。ずっと逃げ続けてきた自分を変えるため、心を決めた葉太が向かう先とは…?