韓国が誇る名優ソル・ギョングと、『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュンが共演し、第58回百想芸術大賞で最優秀男性演技賞など3冠受賞を果たした話題作『キングメーカー 大統領を作った男』が、8月12日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
今年3月に実施された韓国・大統領選挙では保守系の最大野党のユン氏が当選し、5年ぶりの政権交代が話題となったが、最高権力の座をめざして政治家たちが激突し、負ければ汚職行為を問われて刑務所入りになることもあるのが韓国の国政選挙。本作は、そんなまさに生き馬の目を抜く苛烈な大統領選を描いた衝撃作。『KCIA南山の部長たち』など、韓国映画界が得意とするポリティカル・サスペンスの真骨頂であり、二人の男たちのドラマが、韓国政界の深すぎる闇を暴き出す。
本作で描かれるエピソードの多くは、日本とも縁の深い第15代韓国大統領、金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム·チャンノク)の実話をベースにしており、「まさか!」と思うような展開も、現実にあったことに驚かされる。
光の当たる表の存在として民衆の希望となる国会議員キム・ウンボムを演じるのは、名優ソル・ギョング。本作では、実際の政治家の演説シーンを参考にしながらも自身ならではのキャラクターを模索し、その類まれなる存在感で、前年の『茲山魚譜 チャサンオボ』に続き、2年連続で百想芸術大賞の最優秀男性演技賞を受賞した。一方、同じ理想を追いかけながらも、ウンボムの影となり力を尽くすソ・チャンデに扮するのは、『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュン。イ・ソンギュンは、第92回アカデミー賞を沸かせた『パラサイト 半地下の家族』以降、スクリーン復帰作として本作を選び、誰よりもお互いを必要としながらも、決定的なところで混じり合わない二人の複雑な関係を見事に体現した。
監督を務めたのは、ソル・ギョング主演作『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』の俊英ビョン・ソンヒョン。本作を歴史の重みを感じさせる本格派の政治映画として描き、新境地を開拓。その奥深い才能を見せつける。
ポスタービジュアルには、“世界を変えるため、大統領を目指した男には、存在も名前も知られていない「影」として生きた選挙参謀がいた―“というコピーとともに、キム・ウンボム(ソル・ギョング)とソ・チャンデ(イ・ソンギュン)、運命共同体ともいえる二人が、光と影を表すかのごとく、背中合わせに配される。
『キングメーカー 大統領を作った男』
2022年8月12日(金) 全国公開
監督:ビョン・ソンヒョン
出演:ソル・ギョング イ・ソンギュン ユ・ジェミョン チョ・ウジン
配給:ツイン
【作品概要】 第15代韓国大統領、金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム·チャンノク)の実話をベースに、生き馬の目を抜く苛烈な韓国・大統領選を描いた衝撃作。
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