フランスを代表する名女優カトリーヌ・ドヌーヴと、本作でセザール賞最優秀主演男優賞を受賞した演技派ブノワ・マジメルの共演で大きな話題となった『De son vivant(原題)』が、邦題『愛する人に伝える言葉』として10月7日より公開されることが決定した。併せて、メインビジュアルがお披露目となった。
本作は、癌を宣告された主人公とその母親が、限られた時間のなか「人生のデスクの整理」をしながら、穏やかに死と対峙する過程を描いた感動作。死を語ることで逆説的に生を描き、その尊さを見つめていく。
監督は、『太陽のめざめ』でカンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったエマニュエル・ベルコが務める。
人生半ばで膵臓癌を宣告される主人公バンジャマンを演じるのは、演技派ブノワ・マジメル。本作でセザール賞最優秀主演男優賞を受賞した。そして彼の母親クリスタル役には、フランスを代表する名女優カトリーヌ・ドヌーヴが扮する。そのほか、主人公を献身的に看病し、愛情を寄せる看護婦役で、『モンテーニュ通りのカフェ』などで知られるセシル・ド・フランス、主治医のドクター・エデ役で、実際に現役の癌専門医であるガブリエル・サラが脇を固める。
『愛する人に伝える言葉』
2022年10月7日(金)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
監督・脚本:エマニュエル・ベルコ
脚本:マルシア・ロマノ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ ブノワ・マジメル セシル・ド・フランス ガブリエル・サラ
配給:ハーク TMC SDP
【ストーリー】 バンジャマン(ブノワ・マジメル)は人生半ばで膵臓癌を宣告され、母のクリスタル(カトリーヌ・ドヌーヴ)とともに、業界でも名医として知られるドクター・エデ(ガブリエル・サラ)を訪れる。二人は彼に一縷の希望を託すのだが、エデはステージ4の膵臓癌は治せないと率直に告げる。ショックのあまり自暴自棄になるバンジャマンにエデは、病状の緩和による生活の質を維持するために化学療法を提案し、「一緒に進みましょう」と励ます。ドクター・エデの助けを借りて、クリスタルは息子の最期を出来る限り気丈に見守ることを心に決めるのだが…。
© Photo 2021 : Laurent CHAMPOUSSIN – LES FILMS DU KIOSQUE