「『愛してる』って覚えてる?」名匠ホン・サンス監督作『イントロダクション』&『あなたの顔の前に』予告編

2022年ベルリン国際映画祭で3年連続の銀熊賞受賞を果たした名匠ホン・サンス監督の日本公開最新作となる長編25作目『イントロダクション』と長編26作目『あなたの顔の前に』が、6月24日より2本同時公開される。このほど、両作品の予告編と場面写真がお披露目となった。

2021年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(脚本賞)受賞した『イントロダクション』は、モラトリアムな時期をさまよう青年を主人公に、前作『逃げた女』の変奏ヴァージョンとしても楽しめるモノクロームの青春映画。

『あなたの顔の前に』は、中年女性サンオクを主人公に彼女の心の深淵に迫るストーリー。2021年カンヌ国際映画祭プレミア部門オフィシャルセレクションに招待され、監督の公私にわたるパートナーのキム・ミニがプロダクション・マネージャーを務めたことでも話題を集めた注目作だ。

『イントロダクション』の予告編では、タイトルの「イントロダクション(Introduction)」が意味する「紹介」「序文」「入門」「導入」の文字とともに、主人公ヨンホ(シン・ソクホ)が、韓国とベルリンを舞台に、父、恋人、母との再会をめぐる3つの物語が映し出され、そこで交わされる3つの“抱擁”の瞬間が収められる。

『あなたの顔の前に』の予告編は、主人公サンオク(イ・ヘヨン)の「私の顔の前にある全ては神の恵みです。今この瞬間だけが天国なのです」というモノローグから幕を開ける。長いアメリカ暮らしから、突如帰国した元女優のサンオクだが、帰国の理由を妹から尋ねられるも明らかにせず、その内面には深い葛藤が渦巻いていた…。捨て去った過去と向き合い、思い出の地を訪ね歩きながら、かけがえのない心のよりどころを見出していく、彼女のたった一日の出来事が描かれていく。

『イントロダクション』
2022年6月24日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本・撮影・編集・音楽:ホン・サンス
出演:シン・ソクホ パク・ミソ キム・ヨンホ イェ・ジウォン ソ・ヨンファ キム・ミニ チョ・ユニ ハ・ソングク
配給:ミモザフィルムズ

【ストーリー】 将来の進路も定まらず、まだ何者にもなれないナイーブな青年ヨンホ(シン・ソクホ)。韓国とベルリンを舞台に、折り合いの悪い父、夢を追って海外に旅立ってしまった恋人ジュウォン、息子の進路が気がかりな母との再会と三つの“抱擁”を通して、一人の若者の人生が紐解かれていく。誰もが経験する青年期の迷いや喪失、孤独を抱え、恋に夢に破れながらも、やがて心安らぐ温もりに満ちた瞬間が訪れる…。

『あなたの顔の前に』
2022年6月24日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス
出演:イ・ヘヨン チョ・ユニ クォン・ヘヒョ シン・ソクホ キム・セビョク ハ・ソングク ソ・ヨンファ イ・ユンミ カン・イソ キム・シハ
配給:ミモザフィルムズ

【ストーリー】 長いアメリカ暮らしから突然、妹ジョンオクの元を訪ねて韓国へ帰国した元女優のサンオク(イ・ヘヨン)。母親が亡くなって以来、久しぶりに家族と再会を果たすが、帰国の理由を妹には明らかにしない。彼女に出演オファーを申し出る映画監督との約束を控えていたが、その内面には深い葛藤が渦巻いていた。サンオクはなぜ自分が捨てたはずの母国に戻り、思い出の地を訪ね歩くのか?捨て去った過去や後悔と向き合いながら、かけがえのない心のよりどころを見出していく、たった一日の出来事が描かれていく。

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