新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト「(NOT) HEROINE MOVIES」=ノット・ヒロイン・ムービーズの第1弾作品で、木竜麻生が主演、藤原季節が共演し、20代の等身大の恋愛の危うさと歯がゆさを描く『わたし達はおとな』が、6月10日より公開される。このほど、追加キャストと新たな場面写真が公開された。
大学でデザインの勉強をしている優実はある日、自分が妊娠していることに気づく。知り合いの演劇サークルのチラシを作ったことがきっかけで出会った直哉という恋人がいるが、お腹の子の父親が彼という自信をもてないでいた。悩む優実。一方、直哉は現実を受け入れようとすればするほど優実への想いや考えがすれ違っていく…。恋人との衝突、元カノの存在、成りゆきのセックス、大学仲間との何気ない会話…。本作は、脆く崩れやすい日常、“少女”から“女性”になる過程、甘く切ない恋のほろ苦さや歯がゆさ、そして自分の中に押し込めるしかない葛藤を描いた等身大の恋愛映画。
主演を務めるのは、『菊とギロチン』で映画初主演を果たし、同年の『鈴木家の嘘』でもヒロインに抜擢され、第40回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞や第92回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞など、その年の多くの映画賞を受賞し、その後、映画、TV、舞台、CMなど幅広い分野で活躍する女優・木竜麻生。共演は、『his』、『佐々木、イン、マイマイン』、『くれなずめ』などに出演し、唯一無二の存在感と比類なき演技力を持つ藤原季節。二人は本作で初共演となる。
追加発表されたのは、主人公・優実の大学仲間の臼井、池田、絵梨の3人と、優実の元カレの将人、そして直哉の元カノの伊藤に扮する5名のキャスト陣。臼井に扮するのは、2002年に中田秀夫監督の『仄暗い水の底から』で主演の黒木瞳の娘役で映画初出演した後、『ジョゼと虎と魚たち』、『世界の中心で、愛をさけぶ』などに出演し、近年では『悪の教典』、『人数の町』、『地獄の花園』などの映画作品やTVドラマ「アンナチュラル」、「下町ロケット」、「SUPER RICH」などのTVドラマに出演するなど、今年で27年のキャリアをほこる菅野莉央。池田役は、『桐島、部活やめるってよ』で注目を集め、その後も『ジンクス!!!』、『orange -オレンジ-』、『南瓜とマヨネーズ』、山戸結希の企画・プロデュースのオムニバス映画『21世紀の女の子』の『君のシーツ』、『長いお別れ』、『宇宙でいちばんあかるい屋根』など数々の映画作品に出演している清水くるみが演じる。絵梨役は、『アイスと雨音』で映画初主演を果たし、『ソロモンの偽証』、『心が叫びたがってるんだ。』、『朝が来る』、『君は永遠にそいつらより若い』などの映画作品の他、NHK連続テレビ小説「エール」に出演するなど注目を浴びる森田想。優実の元恋人である将人には、2005年にTVドラマ「瑠璃の島」で俳優デビューし、その後、ミュージカル版「テニスの王子様」の主人公・越前リョーマ役に抜てきされ、舞台「FROGS (フロッグス)」でも主演を務める他、2007年の『あしたの私のつくり方』で映画に初出演するのを皮切りに、特撮映画『劇場版 さらば仮面ライダー電王ファイナル・カウントダウン』、TVドラマ「サムライ・ハイスクール」や「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」などに出演し、「弱くても勝てます 青志先生とへっぽこ高校球児の野望」では野球部の女子マネージャーに思いを寄せるストーカー役でインパクトを放つなど、映画、TVドラマ、舞台、CMなど、多岐にわたり活動している桜田通。直哉の元恋人である伊藤には、第7回東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞したことを機に、2012年に女優デビューし、映画『僕等がいた』、『悪の教典』、『神さまの言うとおり』、『orange -オレンジ-』、『海辺の映画館―キネマの玉手箱』などの映画作品の他、2019年にはハリウッド映画『モンスターハンター』に出演し、同年、加藤監督が脚本を手掛けた「平成物語 なんでもないけれど、かけがえのない瞬間」では連続ドラマ初主演を果たすなど、多くの映像作品に出演している山崎紘菜が抜擢された。加藤監督が信頼する若手俳優陣が集結し、本作の物語世界に溶け込み、より一層のリアリティと確かな実在を感じさせてくれる登場人物たちに扮している。
『わたし達はおとな』
2022年6月10日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督・脚本:加藤拓也
出演:木竜麻生 藤原季節
配給:ラビットハウス
©2022『わたし達はおとな』製作委員会