「“日本はおもてなしの国だ”なんてよく言えるよ」日本の入管収容所の実態を記録『牛久』予告編

日本の入管収容所の実態を映したドキュメンタリー映画『牛久』が2月26日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

在留資格のない人、更新が認められず国外退去を命じられた外国人を“不法滞在者”として強制的に収容している施設が全国に17カ所ある。その一つが茨城県牛久市にある“東日本入国管理センター”、いわゆる「牛久」だ。この施設内には、本作の出演者のように、紛争などにより出身国に帰れず、難民申請をしている人も多くいる。しかし、彼らの声を施設の外に届ける機会はほとんどない。本作は、厳しい規制を切り抜け、当事者達の了解を得て、撮影されたものである。トーマス・アッシュ監督は“隠し撮り”という手法で、面会室で訴える彼らの証言を、記録し続けた。命を守るために祖国を後にした者、家族への思いを馳せる者…。「帰れない」現実を抱えた一人一人の実像を捉える。

予告編では、作品に出演する当事者たちの面会室から語られる数々の言葉、「邪悪」という収容所内の実態、また、国会で繰り広げられる『「帰らない」のではなく「帰れない」人たち』と訴える議員の様子など、知られざる日本の不都合な真実と人権侵害の実態が映し出される。

『牛久』
2022年2月26日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・撮影・編集:アッシュ・トーマス
配給:太秦

【作品概要】 在留資格のない人、更新が認められず国外退去を命じられた外国人を“不法滞在者”として強制的に収容する施設の一つで、茨城県牛久市にある東日本入国管理センターに収容された人々の証言を通し、日本の入管収容所の実態を映したドキュメンタリー。

© Thomas Ash 2021