小松菜奈「怖いよ~セリフ言えないよ~」楽しむ林遣都と対照的!『恋する寄生虫』遊園地メイキング映像

10~20代をはじめとする若者を中心に絶大な支持を得る作家・三秋縋のヒット作を、林遣都と小松菜奈のダブル主演で映画化する『恋する寄生虫』が、11月12日より公開中。このほど、林演じる高坂と小松演じる佐薙の遊園地デートシーンと、メイキング映像がお披露目となった。

本作は、心に痛みを抱えた若者同士の切なくも美しいラブストーリー。潔癖症に苦しむ孤独な青年と、視線恐怖症の不登校女子高生。誰かを好きになることなど一生ないと諦めていた孤独で不器用な二人が出会い、運命の恋に落ちる。しかし彼らの幸福な日々はそう長くは続かなかった…。

極度の潔癖症の高坂(林遣都)と視線恐怖症を抱える佐薙(小松菜奈)は、一緒に過ごすことで症状が和らぐことに気付き、リハビリのためにデートをすることに。デートスポットの一つとして遊園地が登場するが、その撮影が行われたのは1926年より94年間営業を続け昨年8月に惜しまれつつも閉園となった、東京都練馬区のとしまえん。本編では、高坂が絶叫マシンに怯え、佐薙が余裕の表情で楽しむという設定だったが、実際には小松が絶叫マシンを大の苦手とする。撮影の待機中、無邪気に楽しむ子供たちの叫び声を聞いて「キャーキャー言ってるじゃないですか…」と怖気づき、いざ順番になると「怖いよ~嫌だよ~セリフ言えないよ~」と不安の言葉が止まらない小松。マシンが動き始める前に監督の説明を聞く姿にも緊張の色が見え、意を決して撮影に挑む姿が映し出される。その隣で楽しそうな笑顔を浮かべる林の姿が対照的だ。ゴーカートでは体に対してやや短めのシートベルトに苦戦する林の姿、そしてエキストラの子供たちに交じり、楽しそうに乗り回す小松と林の姿が確認できる。

小松はインタビューで、遊園地での撮影について「本当は絶叫マシンに乗りながらセリフを言わなきゃいけなかったのですが、もうそれどころではなくて話せなくなってしまいました。なので何度もマシンに乗ることになってしまったのですが、最初は平気と言っていた遣都さんも途中で気分が悪くなってしまったんです。『私のせいで何度も乗ることになってごめんなさい』と謝ったら『いや、全然大丈夫』っておっしゃってくれたんですけど、大丈夫って言う顔がもう真っ青で(笑)。本当に優しい方だなぁと思いました」とエピソードを語る。普段はクールで物静かなイメージのある林と小松だが、遊園地ではそれぞれの感情が表に出た和やかな撮影であったことがうかがえる映像となっている。

『恋する寄生虫』
11月12日(火)より、全国公開中
監督:柿本ケンサク
原案:三秋縋「恋する寄生虫」
脚本:山室有紀子
主題歌:Awich「Parasite in Love」
出演:林遣都 小松菜奈 井浦新 石橋凌
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 極度の潔癖症で人と関わることができずに生きてきた青年・高坂賢吾(林遣都)。ある日、見知らぬ男から視線恐怖症で不登校の高校生・佐薙ひじり(小松菜奈)と友だちになって面倒をみてほしい、という奇妙な依頼を受ける。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だったが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。世界の終わりを願っていたはずの孤独な二人はやがて惹かれ合い、恋に落ちていくが…。

©2021「恋する寄生虫」製作委員会