林遣都「この世界はなんで僕なんかを生かしている?」、小松菜奈「私は忘れない、君のこと」『恋する寄生虫』特報映像2種&ティザービジュアル

10~20代をはじめとする若者を中心に絶大な支持を得る作家・三秋縋のヒット作を、林遣都と小松菜奈のダブル主演で映画化する『恋する寄生虫』の公開月が11月に決定し、併せて、追加キャストとして、井浦新、石橋凌が出演することが発表された。さらに、特報映像2種とティザービジュアルがお披露目となった。

▲恋する編

▲寄生虫編

本作は、心に痛みを抱えた若者同士の切なくも美しいラブストーリー。潔癖症に苦しむ孤独な青年と、視線恐怖症の不登校女子高生。誰かを好きになることなど一生ないと諦めていた孤独で不器用な二人が出会い、運命の恋に落ちる。しかし彼らの幸福な日々はそう長くは続かなかった…。

新たなキャストとして、高坂(林遣都)の前に突如現れ、佐薙(小松菜奈)と引き合わせる謎の男・和泉役で井浦新、佐薙の祖父・瓜実裕一役で石橋凌が出演する。

特報映像は、<恋する編>と<寄生虫編>の2種。<恋する編>では、それぞれ潔癖症と視線恐怖症を患う高坂と佐薙の共通点、「虫」や「死」、「世界の終わり」といったラブストーリーらしからぬダークなキーワードの数々が、本作の異色な世界観を表す。また、「ウイルスが起動するのはクリスマスイブ。それが世界の終わり」というセリフから、二人がクリスマスに向けて何かを企んでいることが示唆される。一方で<寄生虫編>では、寄生虫好きの佐薙が高坂にフタゴムシという寄生虫の特性について説明し、二人が徐々に近づいていく様が映し出される。ロマンチックなメリーゴーランドとそれに似つかわしくない会話が、一風変わったラブストーリーであることを感じさせる。それぞれの雰囲気の違いから、本作が多角的な見え方がある作品であることがうかがえる。

ティザービジュアルには、マスクをした高坂とヘッドホンを首にかけた佐薙の横顔が収められ、互いに見つめ合う姿がドラマチックである。右端に刻まれた<その虫は「恋」に寄生する>のコピーが、インパクトあるタイトルの意味を語る。

■柿本ケンサク(監督) コメント
新くんが、この映画に大きな問いをくれました。凌さんが、この映画に本質をくれました。お二人とはひたすらに正義の話をしました。答えはでることではないですし、誰にも正解はわからないですが、誠実に向き合うことが出来ました。この物語は、二つの軸で、時間が流れます。ある種不思議な時間体験です。どんな時間軸なのか、楽しみにしていただけると嬉しいです。

『恋する寄生虫』
11月 全国公開
監督:柿本ケンサク
原案:三秋縋「恋する寄生虫」
脚本:山室有紀子
出演:林遣都 小松菜奈 井浦新 石橋凌
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 極度の潔癖症で人と関わることができずに生きてきた青年・高坂賢吾(林遣都)。ある日、見知らぬ男から視線恐怖症で不登校の高校生・佐薙ひじり(小松菜奈)と友だちになって面倒をみてほしい、という奇妙な依頼を受ける。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だったが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。世界の終わりを願っていたはずの孤独な二人はやがて惹かれ合い、恋に落ちていくが…。

©2021「恋する寄生虫」製作委員会