巨匠マエストロが紛争で敵対する若者たちの和平オーケストラを結成!『クレッシェンド 音楽の架け橋』2022年1月公開!

実在の巨匠指揮者率いる楽団にインスパイアを得て製作され、世界中の映画祭で観客賞を受賞したペーター・シモニシェック主演の感動作『CRESCENDO #makemusicnotwar(原題)』が、邦題『クレッシェンド 音楽の架け橋』として2022年1月28日より公開されることが決定した。併せて、特報映像、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

“世界で最も解決が難しい”とされる紛争で今この時も闘うパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラが結成される。現実にはあり得ない物語に見えるが、実在の管弦楽団へのインスパイアから生まれたという驚きの映画が完成した。若者たちの対立と葛藤、恋と友情を彩るのは、ラヴェルの「ボレロ」、パッヘルベルの「カノン」、ヴィヴァルディの「四季」より「冬」など誰もが知るクラシックの名曲の数々だ。和平コンサートが目前に迫った21日間の合宿で、激しく憎しみをぶつけ合う若者たち。ラストに待つ、あらゆる障害を乗り越えた“魂の演奏”とは?

タイトルの「クレッシェンド」とは、「だんだん強く」を意味する音楽用語。一人と一人の間に音楽を通じて芽生えた小さな共振が、やがて強く大きく世界中に響きわたっていく。そんな祈りのようなメッセージが込められる。

モデルとなった実在の楽団とは、現代クラシック音楽界を代表する巨匠指揮者ダニエル・バレンボイム率いる「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」。米文学者エドワード・サイードと共に、中東の障壁を打ち破ろうと1999年に設立し、「共存への架け橋」を理念に現在も世界中でツアーを行うなど活動を続けている。彼らのスピリットから着想を得て脚本を共同で書き下ろし、監督も務めたのは、イスラエル・テルアビブ出身でヒューマンドラマの名手として知られるドロール・ザハヴィ。そして若者たちを導くマエストロを演じるのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』で絶賛されたペーター・シモニシェック。本作はヨーロッパからアメリカまで、様々な地域の国際映画祭で上映され、熱い喝采のもと4つの観客賞に輝いた。

特報映像は、劇中でも流れる「カノン」の曲に乗せ、世界的指揮者のスポルク(ペーター・シモニシェック)がオーケストラを編成する企画を依頼されるシーンから始まる。音楽家を目指すパレスチナ人のレイラ(サブリナ・アマーリ)は家族の反対を押し切り、テルアビブでのオーディションに行くまでに厳しい検問を通過しなければいけない。そして憎しみあう楽団員は激しくぶつかり合いリハーサルどころではない。果たして彼らは心をひとつに音楽を奏でられるのか?ラストに響き渡る魂の演奏に期待が高まる。

ポスタービジュアルでは、敵対するイスラエル人のロン(ダニエル・ドンスコイ)とパレスチナ人のレイラ、そしてオーケストラを率いるスポルクの強い目線が交差する。ロンとレイラの間にある心の壁を繋ぐように、「争いを乗り越える演奏がここにある」というコピーが添えられる。

場面写真では、力強くバイオリンを掲げるレイラ、南チロルの山間部での合宿の様子、ユダヤとアラブという垣根を越えて恋心が芽生える若き楽団員、検問を通過するのに厳重なチェックを受ける厳しい現実、合宿でのワークショップの様子といった、様々なドラマが切り取られている。

『クレッシェンド 音楽の架け橋』
2022年1月28日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督:ドロール・ザハヴィ
出演:ペーター・シモニシェック
配給:松竹

【ストーリー】 世界的に有名な指揮者のエドゥアルト・スポルク(ペーター・シモニシェック)は、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトを引き受ける。オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃に晒され憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い…少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心を一つにした彼らに、想像もしなかった事件が起きる…。

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