細野晴臣「このパンデミックは世界的なオペラのように感じる」2019年ロサンゼルス公演を記録『SAYONARA AMERICA』予告編

2019年にアメリカ・ニューヨーク、ロサンゼルスで開催された、細野晴臣の貴重なライブ映像と、直近のトークシーンをまとめたライブ・ドキュメンタリー『SAYONARA AMERICA』が、11月12日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となり、併せて、監督の佐渡岳利よりコメントが寄せられた。

「はっぴぃえんど」、「Yellow Magic Orchestra」として活動し、80年代には松田聖子、中森明菜などの楽曲を手掛け、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『万引き家族』等のサウンドトラックを担当するなど常に変化を繰り返し、斬新にして普遍的な音楽を想像し続ける細野晴臣。2019年には、細野晴臣にとって初のアメリカでのソロライブをニューヨークとロサンゼルスで開催、大盛況を収めたほか、日本では50周年を記念して展覧会「細野観光1969-2019」を開催、またドキュメンタリー映画『NO SMOKING』も公開され、数多くの人がその偉大な軌跡に賛辞を贈った。

それから2年、世界は一変、突然現れたウイルスにより、それまで普通だったことが、普通でなくなり、音楽も映画も舞台も、全てのエンタテインメントを家で楽しむことが余儀なくされる日々が普通になってしまった。ライブは映像として伝えられ、人々が同じ空間で音楽を楽しんでいたのは過去の出来事。そんな自由が制限された世界だからこそ、“マスクがなかった世界を偲んで”、2019年アメリカ、ニューヨークとロサンゼルスで開催された“集大成”となるライブを記録する、幸福感と高揚感に満ちたライブ・ドキュメンタリーが完成した。

予告編は、「久しぶりにギターを持った。もう2年も触ってなかったなぁ」という言葉とともに屋上でひとり、ギターを片手に佇む細野晴臣の姿から始まる。そして舞台は2019年アメリカでのライブに。「すごく興奮するわ!」「すごく幸せにしてくれるの!」と嬉々として語るファンの姿、また、満員の観客を前に軽やかに、自由に、ギターを奏で歌う細野晴臣が映し出される。彼は今何を思い、語るのか?

■佐渡岳利(監督) コメント
アメリカへの愛、音楽への愛、そして楽しくてチャーミングな細野さん満載のこの映画は、世界が変わらざるをえないこの時代だからこそ伝えたいメッセージがたっぷりつまった作品。

『SAYONARA AMERICA』
11月12日(金)より、シネスイッチ銀座、シネクイント、大阪ステーションシティシネマほか全国順次公開
監督:佐渡岳利
プロデューサー:飯田雅裕
音楽・出演:細野晴臣
配給:ギャガ

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