細野晴臣「星野(源)君は、あんなにりっぱな青年になってびっくりした。年が違うけど息子みたいなものですね」

1969年のデビューから今年で50年を迎えた音楽家・細野晴臣に迫るドキュメンタリー『NO SMOKING』が、11月1日に公開初日を迎えた。これを記念して、11月2日にシネスイッチ銀座にて公開記念舞台挨拶が行われ、佐渡岳利監督が登壇、応援スペシャルゲストとして細野晴臣がサプライズ登場した。

Q:監督することになった経緯は?
佐渡監督:細野さんの50周年、展覧会、コンサート、プロジェクトが立ち上がり、映画もとなりました。参加させていただき光栄です。

Q:監督も細野さんファンなんですね。
佐渡監督:幼いころからのファンです。人柄も素晴らしい。僕が言うのも恐縮なんですが…可愛らしく、ほんわかしていて、お話も面白くて。一緒にいる時間は長かったので、どんどん好きで好きで、細野さんの魅力にとりつかれていきました。

Q:細野さん、映画の感想はいかがですか?写真やノートも興味深いですね。
細野:実家にあったものとかね、よくこんなにあったよね。最近はパソコンだけど、昔はノートに書いていて、メモ魔なんですよ。

Q:本作では書下ろしの未発表曲があるとか?
細野:ありものでいいかなとおもってたけど、監督から頼まれて、エンディングの曲「NO SMOKING」です。
佐渡監督:エンドロールは、作品をじんわりかみしめる時間です、だからとても嬉しかったです。素晴らしい曲を書いてくださいました。

Q:本作では親交のある星野源さんのナレーションでした。
細野:星野君は、若い時のSAKEROCKの頃現れて、あんなにりっぱな青年になって、びっくりしました。年が違いますけど、息子みたいなものですね。
佐渡監督:細野さんへの愛がある方に、読んでいただきたかったので、星野さんの細野さんへの愛が感じられてよかったです。細野さんを好きというバイブレーションがしみてくる。

Q:子供の頃の写真もよかったですね。
佐渡監督:母は、90すぎですが、映画好きで、日劇によく通ってました、ハリウッド映画もよく見ていました、ジャック・タチは連れて行ってもらった記憶がありますね。
Q:細野さんは、自由を大切にされていますね。
細野:だんだんと不自由な社会になっていくから、自由を大切にしたいですね。

Q:最後にメッセージをお願いします
佐渡監督:監督することができて光栄です。もともと細野さんのファンの方はすごさをもう一度確認することができて、細野さん初めての方は、こんなにかわいい人なんだと発見して頂ける作品にしたいと思いました、細野さんのエキスをたっぷりすって楽しんでください。
細野:草葉の陰から見守っています、生きてるけどね(笑)。このような映画を作ってくれて、ありがたいです。今日は見に来ていただいて、幸せです。

『NO SMOKING』
11月1日(金)よりシネスイッチ銀座、ユーロスペースほか全国順次公開
監督:佐渡岳利
プロデューサー:飯田雅裕
音楽:細野晴臣
ナレーション:星野源
出演:細野晴臣 ヴァン・ダイク・パークス 小山田圭吾 坂本龍一 高橋幸宏 マック・デマルコ 水原希子 水原佑果 宮沢りえ
配給:日活

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