第25回釜山国際映画祭で主演女優賞とNETPAC賞をダブル受賞した、イム・ソンミ主演作『ファイター、北からの挑戦者』が、11月12日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。
本作は、北朝鮮から逃れ「脱北者」として韓国・ソウルで新たな人生をスタートさせた女性ジナが、ボクシングと出会い、生きる希望と勇気を取り戻す姿を描く感動作。
予告編は、「韓国人は私たちを脱北者と呼ぶ。血も涙もない人のように扱われています。北の人間というだけで」という主人公リ・ジナ(イム・ソンミ)のセリフから始まる。食堂で働く彼女は、共に脱北しながらも中国に残してきた父親のため、さらに金を稼ぐべく清掃の仕事を掛け持ちしようと、館長(オ・グァンロク)とトレーナーのテス(ペク・ソビン)が切り盛りするボクシングジムへと向かう。そこでリングに上がり館長とスパーリングする女性を目にしたジナは、ボクシングの魅力に目覚め、その才能を開花させていく。映像では、父親とジナを棄てて脱北した母との確執や、トレーナーのテスとの淡い恋模様も盛り込まれ、ジナが抱く苦悩とともに、新たな人生をスタートさせた彼女の勇気と希望が感じられる。
『ファイター、北からの挑戦者』
11月12日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ユン・ジェホ
出演:イム・ソンミ オ・グァンロク ペク・ソビン
配給:アルバトロス・フィルム
【ストーリー】 韓国、ソウル。ひとりの女が小さなアパートに辿り着いた。彼女は脱北者のリ・ジナ(イム・ソンミ)。休む間もなく食堂で働き出した彼女は、中国に残した父を呼び寄せるためより多くのお金を稼ごうと、清掃の仕事を掛け持ちすることにした。そこは館長(オ・グァンロク)とトレーナーのテス(ペク・ソビン)が二人で切り盛りするボクシングジムで、悲惨な過去と怒りを抱えて壁を作るジナに、館長とテスは静かに燃えるファイティングスピリットを感じ取る。グローブを渡されたジナは、次第にボクシングの世界にのめり込んでいくのだった…。
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