ジム・ジャームッシュらとともに米インディーズ界の雄として一世を風靡したアレクサンダー・ロックウェルの25年ぶりとなる日本劇場公開作『スウィート・シング』が、10月29日より公開される。このほど、本作のポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。
本作は、親に頼ることができず自分たちで成⻑していかなくてはならない、15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ、そしてその家族の物語。子育てができない親たちという現代社会の問題を描きながらも、16ミリフィルムで撮影された美しいモノクロとパートカラーの映像は詩的で美しく、ロブ・ライナー監督作『スタンド・バイ・ミー』も彷彿とさせる子どもたちの冒険は幸福に溢れる。
ポスタービジュアルでは、主人公の少女・ビリー(ラナ・ロックウェル)の微笑みを捉えたモノクロ写真が全面に使われている。これは、ビリーと弟のニコ(ニコ・ロックウェル)が、ある日出会った少年マリクと逃避行に出る場面から切り取られたもの。酒のトラブルが絶えない父アダム(ウィル・パットン)、身を寄せた母イヴ(カリン・パーソンズ)とその恋人の家でも居場所がないビリーが、心から幸せな笑みを浮かべた瞬間だ。「宝物のような1日だった」というキャッチコピーは、彼らが冒険の中で出会う美しい景色や出来事を予感させる。
場面写真には、ビリーとニコが、父と一緒に母を待ったり、マリクと3人で外を駆け抜ける姿などが収められる。
『スウィート・シング』
10月29日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本:アレクサンダー・ロックウェル
出演:ラナ・ロックウェル ニコ・ロックウェル ウィル・パットン カリン・パーソンズ
配給:ムヴィオラ
【ストーリー】 普段は優しいが酒を飲むと人が変わる父アダム(ウィル・パットン)。家を出て行った母親イヴ(カリン・パーソンズ)。頼る大人がいないビリー(ラナ・ロックウェル)とニコ(ニコ・ロックウェル)の姉弟。ある日出会った少年マリクとともに、彼らは逃走と冒険の旅に出る。世界はとても悲しい。でも、幸福な1日はある。その1日がずっと⻑く続きますように。
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