曽我部恵一「素晴らしい。人間は、音楽より素晴らしい」『酔いどれ東京ダンスミュージック』予告編

真黒毛ぼっくす・大槻泰永の日常を追ったドキュメンタリー『酔いどれ東京ダンスミュージック』が、9月17日より公開される。このほど、予告編がお披露目となり、出演もしている曽我部恵一よりコメントが寄せられた。

大槻泰永は、上京してから32年、サラリーマンをしながら真黒毛ぼっくすとして活動を続けるミュージシャン。本作は、酔いどれな印象ばかりが先行してしまう大槻の日常を追い、曽我部恵一や石川浩司(パスカルズ/ホルモン鉄道/ex.たま)などのミュージシャン仲間や元妻、娘なども取材することで、大槻の新たな一面を明らかにし、あがた森魚とのライブタイトルを冠した代表曲「酔いどれ東京ダンスミュージック」の歌詞の内容も感じられる、愛すべきドキュメンタリーだ。

劇場用パンフレットには、大槻泰永、長瀬由依監督のインタビューのほか、曽我部恵一による寄稿文も掲載。曽我部は「この映画にはいろんな天才的なミュージシャンが出てきます。よくもまあ、これだけの人たちが、と思う。レベルとしては、ザ・バンドのラストライブを映画化したマーティン・スコセッシ監督の『ラスト・ワルツ』級だ」「これ以上のドキュメンタリー映画は10年に一本くらいしかできないし、これよりドキュメンタリーなドキュメンタリー映画が同時代にあるというなら見せてくれ!と言いたいですね」と絶賛している。

■曽我部恵一(サニーデイ・サービス) コメント
素晴らしい。人間は、音楽より素晴らしい。

■飯田志保子(キュレーター) コメント
人生うまくいかないと思って落ち込んだり、自分を追い込んで疲れてしまったり。誰しもそんな日がある。そんなとき『酔いどれ東京ダンスミュージック』は、大槻さんのような生き方があっていいし、私もなんとかなるかな、と思わせてくれる。大槻さんの人間味あふれる魅力を映し出した長瀬監督の目を通して、人のあたたかさ、包容力、寛容さを感じられるドキュメンタリー映画。人生を味わい深くするのは完璧さよりもおかしみ。この映画に励まされ、また明日を迎えよう。

『酔いどれ東京ダンスミュージック』
9月17日(金)より、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・撮影・編集:長瀬由依
出演:大槻泰永 真黒毛ぼっくす 石川浩司(パスカルズ/ホルモン鉄道/ex.たま) 大木温之(ピーズ) 曽我部恵一(サニーデイ・サービス) 知久寿焼(知久寿焼ちんどん楽団/パスカルズ/ex.たま) 中川五郎 ロケット・マツ(パスカルズ)
配給:アルミード

【作品概要】 バンド・真黒毛ぼっくすの大槻泰永は上京してから32年、会社員として働きながら音楽活動を続けてきた。かつてはテレビ番組“イカ天”こと「三宅裕司のいかすバンド天国」にも出場し、同世代や憧れのミュージシャンとも共演してきた大槻は今、仕事中と睡眠中以外はだいたい傍にお酒がある、そんな生活を送っている。ライブの最中に飲んだり、はたまた二日酔いだったり、時にはライブの前に飲みすぎて怒られたりと、その様に周囲の人々は最初は驚き振り回されながらも気がつけば渦の中に巻き込まれていく。

© Yui Nagase