玉山鉄二「人生の敗者復活戦があっても良い」、深川麻衣「あたたかいお話」『今はちょっと、ついてないだけ』2022年春公開!

昨年9月に、柴山健次監督が伊吹有喜による同名小説を映画化することが発表され話題となった『今はちょっと、ついてないだけ』が、2022年春に公開されることが決定し、メインキャストとして、玉山鉄二と深川麻衣が出演することが発表された。併せて、柴山監督の実兄であり、アニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』の監督を務めた柴山智隆が描き下ろしたイメージボードがお披露目となった。

本作は、シェアハウスを舞台に30代から40代の人生模様を描き、これまで過ごしてきた時間を振り返りながら、「今だからこそ見える風景が、ここにある」と苦しみも哀しみも引き受けて、この先を生きるんだと勇気を与えてくれる物語。

かつてスター・カメラマンだった主人公・立花浩樹を演じるのは、NHK朝の連続テレビドラマ「マッサン」、『ハゲタカ』などドラマ、映画で活躍する玉山鉄二。そして、人付き合いが下手で美容サロンをリストラされる美容師・瀬戸寛子役に、2016年に乃木坂46卒業後、女優として主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』等で活躍する深川麻衣が扮する。

監督・脚本は、『流れ星が消えないうちに』、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』などで注目される気鋭の柴山健次。原作の中、主人公にさりげなくかけられた母からの言葉「今はちょっと、ついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ」に心が震えたという。柴山監督は「この物語の登場人物たちは人づきあいが下手だったり、時代についていけなかったりと、うまくいかない人生に対して、『どこで判断を誤ってしまったのだろう?』、『自分の望んで来た幸せはこれだったのか?』という思いに苛まれている。しかし、この言葉によって、これまでの時間は肯定され、次の一歩を踏み出す勇気を得ることになるのではないだろうか」と本作の製作に至る思いをコメントしている。

撮影は、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力により、今年9月にスタートする。

▲柴山智隆によるイメージボード ©2022 映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会/画・柴山智隆

■玉山鉄二(立花浩樹役) コメント
「やれば出来る」、「努力すれば必ず夢はかなう」大人たちに教わったこの言葉で、苦しんだ人達は少なからずいると思います。なぜ「今はちょっと、ついてないだけ」と言ってくれなかったのかと。人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。今、こういう社会だからこそ、セカンドチャンス、人生の敗者復活戦があっても良いと思います。観ていただいた方々から「少し肩の荷がおりた」と言っていただけるような作品になればと思います。

■深川麻衣(瀬戸寛子役) コメント
生きていると、誰しも日々いろいろな出来事に直面すると思います。楽しいことばかりではなく、思わず後ろ向きになってしまうことや、もしもあの時に戻れたら…。という後悔を持つことも。この物語は、過去を見て見ぬふりをしたり、無かったことにして前に進むのではなく、本当の意味で今までの自分を受け入れて、人生を歩んでいく勇気をそっと分けてくれるような、そんなあたたかいお話です。皆さまの人生にそっと寄り添えるような映画になりますように。

『今はちょっと、ついてないだけ』
2022年春 全国順次公開
監督・脚本:柴山健次
原作:伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」
出演:玉山鉄二 深川麻衣
配給:ギャガ

【ストーリー】 かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で、一躍脚光を浴びた「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹(玉山鉄二)。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に働き、完済し、気付けば40代に。夢も、恋も、何もかも諦めた日々を過ごすだけのある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、撮影を通して、忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと、上京して、住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まっていた。住人たちと過ごす時間の中で、「心より欲しているものは何か」を見つめなおそうとする。

©2022 映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会