小説家・浅原ナオトによる恋愛青春小説「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」を、神尾楓珠主演、山田杏奈共演で映画化する『彼女が好きなものは』が、今秋に公開される。このほど、本作の特報映像2種がお披露目となった。
世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描く本作。ゲイであることを隠して日々を過ごす男子高校生・安藤純と、BL好きを隠すクラスメイトの女子・三浦紗枝が、書店で鉢合わせたことから急接近。やがて紗枝から好きだと告白された純はある想いを秘め付き合うことに…。
特報映像は、純ver.と紗枝ver.の2種。純と紗枝を演じる神尾楓珠と山田杏奈が、それぞれの映像のナレーションを担当する。純ver.は、ゲイであることを隠して日々を過ごす男子高校生・安藤純(神尾楓珠)が、電車の中で居心地悪そうにしているシーンから始まる。車内の広告を見渡すと、父母と子ども2人の4人家族が写る新築住宅の広告や、男女のカップルが写るマッチングサイトの広告など、世間で“ふつう”と言われる恋愛や家族の写真ばかり。自分が同性愛者であることを家族や友達に打ち明けられず、自分自身も受け入れられずにいる純。クラスメイトから「彼女いるの?」と聞かれても、何も答えられない。そんな中、純はBL好きの同級生、三浦紗枝(山田杏奈)から告白される。自分も“ふつう”に異性を愛し、家庭を築いてみたい…。純は心の内に切実な願いを秘めながら、紗枝の告白を受け入れ、付き合うことになるのだが…。
紗枝ver.では、三浦紗枝が男性同士の恋愛をテーマとした、いわゆるBLマンガを購入するところを、同級生の安藤純に見られるシーンが映し出される。“BL好き”であることを周囲に秘密にする紗枝は「誰にも言わないで欲しい」と純に口止めをするが、彼女はまだ知らなかった。目の前にいる純がゲイであることを。この書店での偶然の出会いをきっかけに、純と紗枝は急接近。友人たちと出かけた遊園地の観覧車の中で、紗枝は純に告白をする。紗枝はOKの返事をもらい、純と付き合い始めるが、しばらくして純がゲイであることを知る。「今さら嫌いにもなれない私はどうすればいいの?」と悩む紗枝の姿が印象的だ。
『彼女が好きなものは』
今秋 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:草野翔吾
原作:浅原ナオト「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」
出演:神尾楓珠 山田杏奈 前田旺志郎 三浦獠太 池田朱那 渡辺大知 三浦透子 磯村勇斗 山口紗弥加 今井翼
配給:バンダイナムコアーツ アニモプロデュース
【ストーリー】 高校生の安藤純(神尾楓珠)は自分がゲイであることを誰にも告げずに生きていた。ある日、書店でクラスメイトの三浦紗枝(山田杏奈)が、男性同士の恋愛をテーマとした、いわゆるBLマンガを購入しているところに遭遇する。BL好きであることを秘密にしている紗枝は「誰にも言わないで欲しい」と純に口止めをするのだが、彼女はまだ知らなかった。目の前にいる純が、彼女の好きなゲイであることに…。純には妻子ある同性の恋人マコトがいるが、書店での遭遇をきっかけに、純と紗枝は急接近する。紗枝の友人達とダブルデートをしたり、クラスメイトたちと遊園地で遊んだりと仲を深めるうちに、純は紗枝から告白をされる。「自分も“ふつう”に女性と付き合い、“ふつう”の人生を歩めるのではないか?」。一縷の望みにかけるかのように、紗枝の告白を受け入れ、付き合うことになったのだが…。
©2021「彼女が好きなものは」製作委員会