『舟を編む』、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』、『町田くんの世界』、『生きちゃった』の石井裕也監督最新作で、池松壮亮が主演、オダギリジョー、チェ・ヒソが共演する『アジアの天使』が、7月2日より公開される。このほど、日本と韓国の俳優陣より本作を絶賛コメントが寄せられた。
本作は、それぞれが心に傷を持つ日本と韓国の家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索する人間ドラマ。
▼著名人 絶賛コメント
■妻夫木聡
絶望からみた光はなんだかとても眩しくて、羨ましくも感じるほど愛に溢れていた。最後、自分に流れた涙の意味はなんだろう。意味なんて必要ないのかもしれない。生きている。ただそれだけで素晴らしいことなんだ。
■大島優子
言葉は時には不便になる。時には力にもなる。国籍が違っても、言葉が通じ合わなくても、そこに慈しみの心が共鳴して愛という形が造られる。不器用に生きる愛しい登場人物たちは、わたしの目には“人間”ではなく、“天使”に映りました。
■國村隼
それと気づかないうち、現実世界の問題を描きながら、「こうであれば良いのにネ…」とささやかれているような、そんな監督の思いが伝わって来るようでした。この作品のように、日本映画がもっともっと海外に出て、ハイブリッドとして強くなるのを願っています…。
■ハン・イェリ(『ミナリ』)
天使を見たことがある二人の主人公は、それぞれが経験した同じ喪失を媒介に、お互いの人生を受け入れるために努力し、先の見えない未来を共に生きてみようとする。あなたは信じないだろうけど、あなたという悲しげで壊れやすい存在は、いつも他人に頼って生きている。だから恋愛したり、一緒にビールを飲んだりできるんだ。
■チェ・スヨン(元「少女時代」)
文化も言葉も違う二つの家族が出会い、お互いの傷を慰め、癒していく。共にした長い旅の終わりに皆で一緒に食べる美味しい晩ご飯のような、そんな素朴な幸せだけで満足する人たちが増えたなら、天使はどこでも見つけられるはず。あなたは信じないだろうけど。
『アジアの天使』
7月2日(金)より、テアトル新宿ほか全国公開
監督・脚本:石井裕也
出演:池松壮亮 チェ・ヒソ オダギリジョー キム・ミンジェ キム・イェウン 佐藤凌
配給:クロックワークス
【ストーリー】 8歳のひとり息子の学(佐藤凌)を持つ小説家の青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。ほとんど韓国語も話せない中、自由奔放な兄の言うがまま怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。元・人気アイドルのソル(チェ・ヒソ)は、自分の歌いたい歌を歌えずに悩んでいたが、亡くなった父母の代わりに、兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、細々と芸能活動を続けていた。しかし、その時彼らはまだ知らない。事業に失敗した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹たち…どん底に落ちた日本と韓国の二つの家族が共に運命を歩む時、ある“奇跡”を目の当たりにすることを…。
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