池松壮亮&オダギリジョー共演!石井裕也監督がオール韓国ロケで挑んだ『アジアの天使』ティザービジュアル&場面写真

『舟を編む』、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』、『町田くんの世界』、『生きちゃった』の石井裕也監督最新作で、池松壮亮が主演、オダギリジョー、チェ・ヒソが共演する『アジアの天使』の公開日が7月2日に決定し、併せて、ティザービジュアルと場面写真がお披露目となった。

本作は、それぞれが心に傷を持つ日本と韓国の家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索する人間ドラマ。

監督を務めるのは、『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード、アジア最優秀監督賞を受賞し、その他にも『町田くんの世界』『生きちゃった』など数々の名作を発表し続ける石井裕也監督。「元々異国の地で映画を作ることに興味はあった。自分の経験値や感覚が通用しなくなった時に果たしてどんな新しい発見があるか、そのことに大いに興味があったからだ。それに、映画とは本来途方もなく自由なもののはずで、狭い世界など軽々と飛び越えていけるもののはずだ。そういう映画の可能性に期待もしていた」と話す石井監督は、2014年の釜山国際映画祭に審査員として参加したときに出会った、韓国のパク・ジョンボム監督と意気投合し、それ以来韓国という国が自分にとって「外国のひとつ」ではなく、「とても大切な友達が住んでいる国」に変わったという。「そのときに、映画を撮れると確信した。韓国という国の全容はもちろん外国人である僕には分からないが、友達の心の痛みを想像することができるなら映画も撮れると、直感的に思った」と語る。

主演は、石井監督と数々の作品でタッグを組んできた池松壮亮。石井監督と池松は韓国初進出となる。そして池松の兄役には、韓国でも絶大なる人気を誇るオダギリジョー。韓国映画界からはヒロインとして『金子文子と朴烈』で長編映画初主演を務め、2017年~2018年の多数の映画賞を受賞し、2018年、第23回釜山国際映画祭でも俳優賞を受賞した実力派女優、チェ・ヒソが参加する。95%以上のキャスト、スタッフが韓国チームであり、ロケはすべて韓国で行われた。

ティザービジュアルには、ソウルで出会った日本と韓国の家族を収める。空を見上げる彼らの眼差しの先にあるものとは…?

『アジアの天使』
7月2日(金)より、テアトル新宿ほか全国公開
監督・脚本:石井裕也
出演:池松壮亮 チェ・ヒソ オダギリジョー
配給:クロックワークス

【ストーリー】 8歳のひとり息子の学を持つ青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。日本から逃げるように。「韓国で仕事がある」と兄から告げられていた剛だったが、兄の生活はその日暮らしで貧しく、想像していたものとは違った。ほとんど韓国語も話せない中、怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。一方、ソウルでタレント活動を行っているが、市場のステージで誰も聞いていない歌を歌う仕事しかないチェ・ソル(チェ・ヒソ)は、所属事務所の社長と関係を持ちながら、自分の歌を歌えない環境やうまくいかない兄や妹との関係に心を悩ませていた。しかし、その時彼らはまだ知らない。事業に失敗した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹たち…どん底に落ちた日本と韓国の二つの家族が共に運命を歩んでいき、奇跡を目の当たりにすることを…。