芳根京子「お見せできないレベルに泣いております」石川慶監督からのサプライズに号泣!

21世紀を代表するSF作家ケン・リュウの傑作短編小説を、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』で国内外より注目される石川慶監督が、芳根京子主演で映画化する『Arc アーク』が、6月25日に公開初日を迎えた。同日、新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に、キャストの芳根京子、寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、小林薫、鈴木咲、石川慶監督が登壇した。

満席の客席を前に挨拶した芳根は、公開初日を迎えたことについて「私達の子供のような作品が飛び立つ瞬間は、ちょっと寂しくもあり、でも『力強く飛んでいってね』という思い」とし、久しぶりに観る満席状態に「緊張しますね。たくさんお客様が入ってくださるのは、本当にうれしい。あたりまえのことではないと、すごく感じています」と目を潤ませた。

岡田も「100%埋まっている客席を観ると、圧倒されてしまって…」と感慨深い表情を浮かべ、芳根との共演については「頼もしくて、でもどこか脆さがあって。隣で一緒にお芝居をして、支えられたらいいなと思いながら役をやらせてもらった」とコメント。続けて「初日を迎えられて一緒に立っていると、『ついにここまで来たか』と感じる」と芳根との撮影を振りつつ語った。

イベントの後半には、スペシャルゲストとして子役の鈴木が登壇。芳根に花束を贈呈する微笑ましい場面も。最後は石川監督が芳根に向けて手紙を読むというサプライズが発表されると、「ヤダー!泣いちゃうもん!」と言いながら、芳根はすでに号泣。石川監督から温かい感謝のメッセージが送られると、芳根は後ろを振り向いたまま「お見せできないレベルに泣いております」と必死に涙を拭いつつ、「一言目から泣くのを我慢していたのに! 監督の言葉に泣かされました…(笑)」と笑顔を見せていた。

『Arc アーク』
6月25日(金) 全国公開
監督・脚本・編集:石川慶
原作:ケン・リュウ「円弧(読み:アーク)」
脚本:澤井香織
音楽:世武裕子
出演:芳根京子 寺島しのぶ 岡田将生 清水くるみ 井之脇海 中川翼 中村ゆり 倍賞千恵子 風吹ジュン 小林薫
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 17歳で生まれたばかりの息子と別れ、放浪生活を送っていたリナ(芳根京子)は、19歳で師となるエマ(寺島しのぶ)と出会う。彼女は大手化粧品会社エターニティ社で、“ボディワークス”という仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)するもので、悲しみを乗り越えたい人々からの依頼は絶えることがなかった。一方、エマの弟で天才科学者の天音(岡田将生)は、その技術を発展させ、姉と対立しながら「不老不死」の研究を進めていた。30歳になったリナは天音と共に、「不老不死」の処置を受ける人類史上初の女性となり永遠の命を得た。やがて、不老不死が当たり前となった世界は、人類を二分化していくこととなり、同時に混乱と変化を生み出していった。果たして不老不死が生み出した未来の先にリナが見たものとは…?

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