西島秀俊「どこでもいいから走らせてくれないか」孤独な二人が愛車でたどり着く一筋の希望とは?『ドライブ・マイ・カー』30秒予告編

世界中に熱狂的ファンを持つ作家・村上春樹が2013年に発表した短編小説を、『ハッピーアワー』、『寝ても覚めても』の濱口竜介監督が、西島秀俊主演、三浦透子共演で映画化する『ドライブ・マイ・カー』が、今夏に公開される。このほど、本作の第1弾30秒予告編がお披露目となった。

本作は、妻を失い、喪失感のなかで生きる舞台俳優の家福(かふく)と、寡黙な専属ドライバーみさきの孤独な二人が、愛車サーブを通して出会い、一筋の希望にたどり着くまでを描く、心揺さぶる物語。

30秒予告編では、最愛の妻・音(霧島れいか)との幸せそうに見える夫婦生活から一転、妻を失い、喪失感を抱える家福(西島秀俊)と、ある過去をもつ専属ドライバーのみさき(三浦透子)が海辺で車を走らせるシーンが映し出される。寡黙ながらも、「あの車が好きです。とても大事にされているのが分かるので」とみさきは家福の心に寄り添う言葉を放ち、徐々に孤独を分かち合っていく二人の関係を予感させる。さらに、かつて音と交流があったことを匂わせる俳優の高槻(岡田将生)が、物語に広がりをもたせる存在として印象的に登場。家福とみさきが愛車サーブで走るその先に何が待っているのか?広島の美しい海辺のロケーションも相まって、ロードムービーとしての魅力も感じさせる映像になっている。

『ドライブ・マイ・カー』
今夏 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:濱口竜介
プロデューサー:山本晃久
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」
出演:西島秀俊 三浦透子 霧島れいか パク・ユリム ジン・デヨン ソニア・ユアン ペリー・ディゾン アン・フィテ 安部聡子 岡田将生
配給:ビターズ・エンド

【ストーリー】 舞台俳優であり、演出家の家福悠介(西島秀俊)。彼は、脚本家の妻・音(霧島れいか)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう…。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさき(三浦透子)だった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…。

©2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会