第77回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で主演のヤヤ・マヘイニが男優賞を受賞、東京国際映画祭でも正式出品され、第93回アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされ話題となった『THE MAN WHO SOLD HIS SKIN(英題)』が、邦題『皮膚を売った男』として今秋に公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となった。
矛盾に満ちた世界の在り様をユーモアを交えて描いた本作。難民のサムは、大金と自由を手に入れる代わりに現代アートの巨匠からあるオファーを受ける。それは背中にタトゥーを施し彼自身が“アート作品”になることだった。美術館に展示され、世界を自由に行き来できるようになったサムは国境を越え離れ離れになっていた恋人に会いに行くのだが…。
本作で演技が高く評価されたヤヤ・マヘイニが出演するほか、『007 スペクター』『オン・ザ・ミルキー・ロード』のモニカ・ベルッチ、『Uボート:235潜水艦強奪作戦』のケーン・デ・ボーウなど、豪華キャストが脇を固める。監督は、過去にも『Beauty and the Dogs』でカンヌ国際映画祭「ある視点」音響賞を受賞し、アカデミー賞国際長編映画賞のチュニジア代表に選ばれたことがある実力派カウテール・ベン・ハニアが務める。
本作は、第77回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で男優賞を受賞したほか、第26回リュミエール賞合作賞の受賞や第31回ストックホルム国際映画祭脚本賞の受賞など賞レースを席巻している。
場面写真には、厳かな空間の中でアート作品として大勢の人物に品評される男の姿が収められる。
■カウテール・ベン・ハニア(監督) コメント
主人公のサムは自分の背中を「アート作品」として売ることで、思いもよらない形で現代美術の世界へ足を踏み入れます。ファウストが悪魔と契約したように、恵まれた人と呪われた人とが契約を交わしたのです。現代美術と難民は全く異なる世界ではありますが、この二つの世界が映画の中で対比することで“自由”について考えさせられるものとなっています。
『皮膚を売った男』
今秋 Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:カウテール・ベン・ハニア
出演:ヤヤ・マヘイニ ディア・リアン ケーン・デ・ボーウ モニカ・ベルッチ ヴィム・デルボア
配給:クロックワークス
【ストーリー】 主人公サム(ヤヤ・マヘイニ)は、当局の監視下にあり国外へ出られなくなってしまう。海外で離れ離れになってしまった恋人に会うためなんとかして出国したいと考えていた彼は偶然出会った芸術家からある提案を受ける。それは、背中にタトゥーをし、彼自身が“アート作品”となることだった…。芸術品となれば大金を得ることができ、展覧会の度に海外にも行ける。恋人に会うためオファーを受けたサムだったが、次第に精神的に追い詰められていく。高額で取引されるサムを待ち受ける運命とは…。
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