背中に“VISA”のタトゥーが!自身がアート作品となった男が辿る数奇な運命とは?『皮膚を売った男』ティザービジュアル

第77回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で主演のヤヤ・マヘイニが男優賞を受賞、東京国際映画祭でも正式出品され、第93回アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされ話題となった『皮膚を売った男』が、11月12日より公開される。このほど、本作のティザービジュアルがお披露目となった。

矛盾に満ちた世界の在り様をユーモアを交えて描いた本作。難民のサムは、大金と自由を手に入れる代わりに現代アートの巨匠からあるオファーを受ける。それは背中にタトゥーを施し彼自身が“アート作品”になることだった。美術館に展示され、世界を自由に行き来できるようになったサムは国境を越え離れ離れになっていた恋人に会いに行くのだが…。

本作は、第77回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門でプレミア上映が行われ、主演のヤヤ・マヘイニが男優賞を受賞。ほかにも第26回リュミエール賞合作賞の受賞や第31回ストックホルム国際映画祭脚本賞の受賞など、賞レースを席巻した。日本でも東京国際映画祭で上映されるや評判を呼び、多くの劇場公開を望む声が挙がった。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、6月30日時点で92%フレッシュという高評価を得ている。

ティザービジュアルは、主人公サム(ヤヤ・マヘイニ)の背中に彫られた「VISA」の文字が印象的。サムの哀愁漂う背中とは対照的に、目の前で拍手をする無数の観客たちと、真ん中に目立つネオンの光を放つタイトル…。まさに「アートとなった男」の数奇な運命を示唆する仕上がりになった。

『皮膚を売った男』
11月12日(金)より、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:カウテール・ベン・ハニア
出演:ヤヤ・マヘイニ ディア・リアン ケーン・デ・ボーウ モニカ・ベルッチ ヴィム・デルボア
配給:クロックワークス

【ストーリー】 主人公サム(ヤヤ・マヘイニ)は、当局の監視下にあり国外へ出られなくなってしまう。海外で離れ離れになってしまった恋人に会うためなんとかして出国したいと考えていた彼は偶然出会った芸術家からある提案を受ける。それは、背中にタトゥーをし、彼自身が“アート作品”となることだった…。芸術品となれば大金を得ることができ、展覧会の度に海外にも行ける。恋人に会うためオファーを受けたサムだったが、次第に精神的に追い詰められていく。高額で取引されるサムを待ち受ける運命とは…。

© 2020 – TANIT FILMS – CINETELEFILMS – TWENTY TWENTY VISION – KWASSA FILMS – LAIKA FILM & TELEVISION – METAFORA PRODUCTIONS – FILM I VAST – ISTIQLAL FILMS – A.R.T – VOO & BE TV