ベトナム・サイゴンの裏町を舞台に、孤児の少年が“違法宝くじ”に挑む『走れロム』6月公開!

第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門で最優秀作品賞を受賞したほか、多くの映画祭で高い評価を受けたベトナム映画『ROM(原題)』が、邦題『走れロム』として6月に公開されることが決定した。

本作は、サイゴンの裏町を舞台に、孤児の少年ロムが夢を叶えるため、巨額の当選金が手に入る違法宝くじに挑む姿を、疾走感溢れるスタイリッシュな映像とエモーショナルな演出で描く。

監督は、長編デビュー作にして釜山国際映画祭ニューカレンツ部門(新人監督コンペティション部門)で最優秀作品賞の受賞をはじめ、世界各国の映画祭で熱い視線が注がれる期待の新鋭チャン・タン・フイ。プロデューサーには、『青いパパイヤの香り』『シクロ』で知られる名匠トラン・アン・ユン監督が名を連ねる。

監督が世界で輝かしいデビューを飾った本作だが、社会主義国家のベトナムにおいて顕在化させたくない社会問題である“違法くじ”を描いたことで、当局の検閲が入り修正を余儀なくされた。そうした苦境を経て迎えた本国ベトナムでの公開は、ロングランヒット中だったクリストファー・ノーラン監督の超大作『TENET テネット』を興行成績で圧倒する奇跡の大ヒットを記録し、一大センセーションを巻き起こした。日本でも修正バージョンが公開され、先立って、3月5日より開幕する第16回大阪アジアン映画祭特別招待作品部門で日本初上映される。

『走れロム』
6月 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督:チャン・タン・フイ
プロデューサー:トラン・アン・ユン
出演:チャン・アン・コア アン・トゥー・ウィルソン
配給:マジックアワー

【ストーリー】 活気に満ちたサイゴンの路地裏にある古い集合住宅。住民たちは投資家を装う詐欺師の債権者から多の借金を背負い、アパートを維持するため大金が当たる違法宝くじに熱中している。14歳の孤児ロムはそこで宝くじの当選番号の予想屋として生計を立てていた。地上げ屋から立ち退きを迫られている裏町の住民たちを救うため、生き別れになった両親を捜すため、ロムは危険な違法宝くじで一攫千金の賭けに出る…!

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